記事の長さ：
----------
---
-------------
こちら、作者は明言していないそうですが、先月レビューを書いた「白夜行」の続編とも言われていまして。それを踏まえた上で読みました。
以下、ネタバレします💡
白夜行→ひとつひとつの事件のはっきりとした真相は不明。読者に想像させる。（ヒロイン＆実行犯男の視点での文章が皆無）
幻夜→実行犯男の視点でも描かれるため、どの事件を誰がなんのためにしたのかが明言されている。
この違いにより、作風が大きく違うように感じました！
白夜行での良さ・ミステリアス感が、幻夜では薄まりました。
だから、白夜行での想像性、あいまいなところはあいまいなままにしておきたい方は、読まないほうがいいのかも？
実際、検索エンジンに「白夜行 幻夜」と入力すると、「いらなかった」とも出てきます。。。
最大の疑問点は、それぞれのヒロインが同一人物なのか、ということ。
私は「雪穂＝美冬」であり、白夜行は幻夜の続編だと思っていますが、そうだと言い切りにくい面もあります。
どうして同一人物説が強いのか、というレビューはいろいろありますので、今回はあえて、そうとは言い切れない可能性の理由を３つ挙げてみます φ(･ω･｡)
重箱の隅をつつく感じにはなりますが･･･(笑)
人名がごっちゃになるので、以下、「○○の悪女」とします。
１、年齢
同一人物だと思いながら読んでいたのに、これが原因で、「同一人物ではない可能性があるのでは？（というミスリードを含む）」と思いました。
白夜行の悪女→１１歳～３０歳（「１９７３年から１９９２年の１９年間」「１９７３年時に小５」とウィキペディアに記載）
幻夜の悪女→？歳～（「１９９５年１月から２０００年１月とウィキペディアに記載）
これがもし同一人物である場合、
幻夜の悪女→３２歳～３５歳
になります。４月に誕生日を迎えるものとします。
幻夜の悪女は、１９９５年１月の時点で、「２８歳」と言い、後に、彼女に騙されて悪事に及んだ実行犯男が正体を調べた際、「実際は６，７歳は上だ」との言葉があります。
物語スタート時から３５歳以上であるということになってしまいます。
意外と結構歳を取っていることを裏付ける言葉は、他にも、
①「（推定１９９３～４年の）当時３０代半ばという若さで社長をしていた」
②「（推定１９９３～４年に）整形でだいぶ若返って、誰か分からなかった」
がある。
①より、物語スタート時に３２歳ではない。
②より、５，６歳程度の若返りでは誰か分からないほどではないと思うので、１０歳ほど若返ったと仮定して、物語スタート時には３０代後半の可能性がある。
どっちにしろ、「白夜行の悪女＝幻夜の悪女」とすると、実年齢が合わない。
そこから疑問を持ち、
２、整形
これは完全な私の主観なのですが、、、
白夜行の悪女は、小学生の頃から妖艶さのある、絶世の美女なので、整形するイメージがありませんでした。
自分の顔に誇りを持ってそうな。
それでも加齢と共に劣化はするでしょう。
ただ、元々それほどの美貌を持ちながら、３０過ぎただけで、誰だか分からなくなるくらい顔を変えるか･･･？
妖艶なので、童顔ではなかったとしてもですよ。
むしろ、幻夜の悪女の整形前の顔が、さほど美人ではない可能性すらある。
死人に口なしなので、謎は深まるばかり。
３、結婚
同一人物の場合、あそこまでベタ惚れしているふたり目の旦那と、さっさと離婚していることになります。
離婚するメリットがないし、多忙なので重婚も考えにくい。
しかも、あんなことをしてまで手なずけた義理の娘がいるのに。金をもらってさっさと離婚する予定にしては、犠牲が大きすぎるというか。
以上のことから、同一人物ではない可能性もなくはないのですよね。
私は同一人物だと信じてますが(笑)、この、なんとも言えない感じの匙加減、、、、、
書いているうちにますます謎は深まってくる。
わけの分からない世界にはまり込んでしまいそうになる、独特な作品ですね。
それにしても、ラストが衝撃的だった。
他の方のレビューを読んでみると、どうしてあんなことになったのか、私と違った。これも十人十色。
うーん、もう、わけ分からん(ー ー；) 笑
白夜行では、読者の想像力に委ねてる感がして、どの見方も正解な感じがしたけど、幻夜は、どの見方も当たっていないようなもやっと感が否めない。。。
関連記事 記事の長さ：
＼いいね･コメントなど
いただけたら嬉しいです(´ω`)／