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----------くまクッキー---クッキーのプレゼント---くまクッキー----------

 

 

 
 
 この作品は、一言で表すと、「すごかった」なのですが、、、
 なんというか、筆舌に尽くしがたい。
 それでもまあ、レビューを書こうとしているので(笑)、なんとかまとめていきます φ(・ω・。)
 
 
 
 
 
 まず、中毒性が強い。
 読んでいて楽しい気持ちになるかと言われれば、そうではない。むしろ不快感は高め。
 だけど、次々とページをめくりたくなる。単行本でも、細かい文字でびっしり書いてあるんですが。
 「寝食忘れて」という言葉がすごく合うなぁって思ってたら、他の方のレビューにも書いてありました。私はそれらを忘れることはなかったですが(笑)、トイレに行きたくなってもなかなか行けない、そんな感じ^^;
 
 
 なんだろう・・・、あくまで私の場合、物語に平和を求めて、少しでも穏やかな展開が欲しくて、次へと読んでいくけど、この物語にそんな要素はない。不幸、絶望的、嫌な展開ばかりなんだけど、私は読書にそういう要素を求めてはいないんだけど、それが中毒になってしまう感じ。
 現実へ戻ってくると、いかに平和か(笑)
 お化け屋敷みたいな感じですかねぇ~。
 
 
 
 
 
 次に、私が今まで読んだ・観た作品の中で最も悪女な人が出てくる。
 で、この悪女こそが、この物語の骨であり、肉であり、皮膚であり。でも脳みそではないよな。
 彼女の全て計算済みな恐ろしさ、それがこの作品の味わい深さであり、計算し尽くされた面白さで。
 彼女の出来事や人の心を巧みに操る力、それが読者の心や感性をいろんなふうに働かせるような。
 ものすごい残酷な人間だけど、単に、「あいつは悪女だ!」とは言い表しがたい感が。そういうふうに言ってしまうことに(女の私にも)ためらいを感じさせるような?
 
 
 
 
 
 最後に、読者の想像力に委ねる面が大きい。
 たくさんの事件が起こりましたが、登場人物たちの推測はいろいろ書かれているものの、真相は分からないままに。
 なぜあの人は死んだのか?
 誰がなんのために?
 その真の答えは、読者の中にあります。
 実際、幾つかの考察ブログを読んでみましたが、言っていることは十人十色。私がぼんやり考えていたこととも少し違いました。
 
 
 私は、どちらかと言えば、誰がなんのためになにを思ってそうしたのか、誰が誰のことをどう思っているのか、そういうことが最終的にははっきりするタイプの小説のほうが好きなのですが、、、
 本来、小説って、想像力を豊かに膨らませて読むものなのですね!
 そういう意味でもいろいろ考えさせられる作品でした。
 なんだか現実みたいですねぇ~。
 前の職場でいろいろあったけど、自分の推測、私からその話を聞いた他人の推測、本人の嘘を含めた説明や言いわけ、全部違ったアセアセ
 結局真相っていうのは、私の心の中にあるんでしょうねぇ~。
 例えば、誰々から嫌われてるって思えば、本当にそれが真相になってしまうし。逆も然りだし。
 
 
 
 
 
 話を戻しますが、東野圭吾さんの作品や、長編の小説が好きな方に、ぜひ一度読むことをお勧めしたい、深い作品でした!
 
 
 
 
 

 

 

 

 

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