この日はクラシックギターのコンサート。
フレックスで仕事が早く終わってから文化会館の隣の図書館で時間つぶし。
18時半を過ぎたので会場に向かう。
小ホールってどこだっけ?
昔エレクトーンの発表会で大挫折したあの忌まわしい会場は。
人が集まっている方へ吸い込まれていく。
2列目のやや右。
いいポジション。
アーティストは五十嵐紅。
パンフレットの情報で色々と知ることに。
スペインのコンクールで2位をとったり実績も十分のよう。
ギターは茶位幸秀のカスタムモデルを使用。
面白いのが19世紀ギターとモダンギターのハイブリッドでなかなか珍しいモデル。
たぶん他に使っている人はいないだろう。
ということは低音は抑えめ、高音が際立った感じで音量、サスティーンも控えめかなと予想。
客の入りは7割ほど。結構いる。
開演。
お?マイクなし。生音。
椅子には座らず立奏スタイル。
先にセットリスト。
パッヘルベル カノンの旋律
バッハ 主よ、人の望みの喜びよ
ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
マイヤース カヴァティーナ
ヘンデル 私を泣かせてください
タレガ アルハンブラの思い出
讃美歌 アメージング・グレイス
コーエン ハレルヤ
マンシーニ ムーン・リバー
いずみたく 見上げてごらん夜の星を
宮沢賢治 星めぐりの歌(即興演奏)
(アンコール)
童謡 ふるさと
モリコーネ ガブリエルのオーボエ
ビートルズ イエスタデイ(武満徹ver.)
最初やはり音が小さいなと思ったが、「じっと聴いていると聴こえてきます」と冒頭のMCであった通り、次第に音がはっきり聴こえてくるのだ。
これは不思議。
弾き方をだんだん強くしているわけではないのに。
「ギターと静寂」というタイトルどおり、静寂の中ただ弦の音が空間を支配する。
爪を使わない「指頭奏法」なので音が柔らかい。
この奏法でアルハンブラのトレモロは難易度高いと思うがさすがプロ。
一定のリズムで強弱の波が心地よい。
自分も爪は使わないので参考になるというのもおこがましいが、こんな繊細な音を出してみたい。
ひとつひとつの音の粒がくっきりしていて泡のように押し寄せる。
ラインナップはほとんど知ってる曲だったが、弾き手や楽器によってこれほどまでに違うのかと喫驚。
その個性が堪能できたのはとてもよかった。
彼の以前の十八番はニューシネマパラダイスだったらしい。
しかし最近この曲を演奏するには許諾が必要になったとのことでコンサートでは弾いていないとのこと。
去年の村治姉弟のコンサートで聴けたのは運がよかったかもしれない。
先日のウクレレフェスではエネルギーを発散したような気分だったが、今回は細胞レベルで癒されたように感じた。
「余白を聴く。」
そんなテーマが今回のコンサートにはあった。
その余白に何を見出すか。
音のシャワーを浴びながらまさに内観をしているような気さえしてくる。
素晴らしい演奏だった。
もしまたこちらに来ることがあればぜひ聴きにいきたい。
