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前回の記事。
新宿御苑付近に行きたかったのにミス。
御茶の水から丸の内線に乗らなければいけないのに都営新宿線に乗ってしまった。
新宿三丁目で降りて何とかリカバリー。
あー、昔は都内地下鉄の路線はほとんど頭に入ってたのにちょっとショック。
(今や年に1,2回程度しか乗ってないんだからしょうがないにしても)
行きたかったのは青山碁盤店。
将棋用品の販売店としてはかなりメジャー。
思ったより店舗はこじんまりとしていた。
陳列してある商品からはそれほど点数があるようには見えなかったが、尋ねると次から次へと後ろの棚から出てくる。
ここの店主もとても気さくで椅子に座ってお話させていただいた。
最近では国産桂自体がだんだん少なくなってきて桂材の将棋盤も今はそれほど多くはないとのこと。
ヒバや榧(かや)ももちろんいいのだけど個人的には桂の赤みがかった色が好み。
桂(上)と榧の(下)の比較。
※青山碁盤店の公式より画像拝借
桂の方が色白の駒が映えるような気がしている。
駒も見せていただいた。
共に字体は菱湖だが手彫りの左と機械彫りの右。
袋から出して触らせていただいたところ手彫りの方は磨きがかかっているので指に吸い付くような滑らかさを感じた。
NHK杯で使用している一字彫。
実際にNHK杯で使用されているのはこれの彫埋。
埋めないとテレビ中継で光が反射して見づらくなるからだ。
上記の菱湖が字体としては一番好みではあるが最近は魚龍にも興味がある。
※トウシンさんのサイトより画像拝借
盤や駒に使用する木材の話は盛り上がり、ちょうどウクレレのカーリーと将棋駒の虎斑が同じようであるところで、たまたま「これがウクレレのカーリーです」なんてププケアの写真を見せたところ「キレイですねぇ」とお褒めいただき。
文字が入る前の木地の駒を見せていただいたり貴重な体験をした。
桂の将棋盤は欲しいところではあるがリアルに指す相手がオヤジさんしかいないのでちょっともったいないかなと思いつつ。
悩ましいところ。
退店。
新宿御苑も緑が濃くなっている。
都会のオアシス。
軽く飯でもとウロウロしてたら蕎麦屋。
くろ田。
クチコミなんか見ないでふらっと入ってみた。
珍しく鴨せいろなんかを。
これがまた美味。
のどごしが最高だ。
鴨肉の弾力と出汁もよき。
しかも。
席の後ろを振り返るとなんと将棋棋士の先生方のサインが!
初代女流名人の蛸島先生や西山女流(現)三冠だったり、
郷田九段や"千駄ヶ谷の受け師"こと木村九段、一番奥は藤井聡太七冠のものも。
何という店に来てしまったんだ!
将棋ショップの帰りに図らずも棋士の方が多く立ち寄る蕎麦屋に吸い込まれるとは何たる運の良さ。
退店。
さて紀伊国屋書店で物色した後、東京出張最後のミッションのため歌舞伎町へ向かう。
〜続く〜