仕込み期、発酵期、収穫期のみなさん、こんにちは。
ぱよ子でございます。
令和元年直前の3月半ば、わたくし逗子を離れ
古巣の藤沢に戻ってまいりました。
引越しの表の理由は、
とある設備を導入するのにもうひと部屋が必要だから。
裏の理由はじぶんを大変革したいから。
しかしこれはどちらも顕在意識レベルの話で
潜在意識は何をしたがっているのか、正直ナゾなまま
わたしは引越しに踏み切りました。
ひとつだけヒントになったのは
新居(と言っても築16年)に内覧に行ったとき
その家……というかエリアに、不思議になつかしいバイブスを
感じたことでした。
国津神系の神社で感じる、ある種のご神気とそれは似ていて
それが決め手となり、新築美築ハンターのハズのわたしは
築16年の、これと言った魅力を感じない、つまり萌えない
今の住処に移ることを決めてしまったのでした。
頭では、え?なんでここ?イヤだよ!
もっと新しくておシャレな、自慢できる家がいいよ!
と思っているのに、口が、口が勝手に
「ここに決めます。」 と、動いているの。
実際同じ日にちょうど出た築浅物件は
駅から15分歩くけど、賃料も築16年の方と比べて
1000えんしか高くない、しかも美築な値打ちもの。
すぐさま、ここだ! と思ったし
不動産屋さんもそう思ったのでしょう。
(築16年の方に)決めるわたしに
「えっ?な、なんで!?」 と
心底びっくりしたご様子でした。
そりゃそうだ。
でも、わたしの脳よりも権力を持つなにかが
ここに住む!と言うんだもん。
もう仕方ないじゃないですか!笑
決めてからも、契約してからも、頭の方は
築浅の美築を未練たらたら、ずっと想っていましたが
お金を払ってしまってからは、さすがにあきらめました。
あきらめるとか、その発想がもう絶対におかしいでしょ。
あんなにときめく物件があったのに、なにゆえ
そりゃあ、エリアにある種のなつかしさは覚えましたが
このエリアにだってもっと他に物件はあるんじゃない?
もう、どうにも腑に落ちなくて(笑)
契約金を払ったその足で、わたしは新居となる
その物件に向かいました。
ちゃんと確かめたかったんだと思います。
藤沢と鎌倉を結ぶ、
街中をテケテケ走る、あの有名な(?)
江ノ電(江ノ島電鉄)というのが、
新居の最寄駅がある沿線でして
実はその最寄駅、20年以上昔ですが
2~3年くらいかな。
徒歩3分のところに住んでいたんですね。
ちょうど漫画家として活動を開始した頃です。
電車からも、そのアパートがバッチリ見えます。
最寄駅が近づくにつれて
そんなことがふいに思い出された瞬間
胸がしめつけられるような、悲しいような、切ないような感情が
突如、津波のようにドドド……と押し寄せてきて
わたしはそれに飲み込まれてしまいました。
電車の中で涙腺が崩壊したまま、
駅で降りても、道を歩いていても、涙が止まりません。
そして同時に、こう感じたのです。
この世界に(過去とか未来など、多次元に)
わたしがたくさんたくさん、何十人も、何百人も存在していること。
そして、彼女達は、わたしのことを呼んでいる。
会いたいって
戻りたいって
ひとつになりたいって
声を枯らして、わたしを呼んでいる。
あまりにもクリアで、リアルな体感だったので
ようやく、鈍感なじぶんでも理解ができました。
わたしは、多次元のわたし(達)と
これから再会し、ひとつに戻るために
ここへ引っ越して来たんだなと。
はっきり判ったことで、落ち着きましたが
これから何が起こるかについては
まだこのときは予想出来ませんでした。
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