栃木戦。。 | BRIGADE関東 paychanのブログ

栃木戦。。

栃木2-0北九州。

前橋の天皇杯とあわせて2週連続の北関東シリーズは連敗。栃木との対戦成績は1-1、0-2の1分1敗になった。



栃木のチーム状態は絶好調とまでは言えないが、良い事は間違いない。

昇格の可能性こそ薄れたとはいえ、チーム状態は上がってきていて現在では攻守共にバランスがとれ、現在順位は7位。柏・ヴェルディ相手に引き分けるなど、試合内容もいい。このままJ2上位にくいこんで来季への自信とステップにしたいところだ。

対して、故障者続出、得点力増を狙った途中補強と小森田を起用したチーム改造がうまくはまらず、右SB重光らSB陣の怪我を機に、守備崩壊。特にSB陣がおらず、無理な起用でしのごうとしてしのぎきれないばかりか、サイドの選手も調子を崩すチーム状況最悪の最下位・北九州。


4月に激突した時の状態とは雲泥の差がついてしまっていた。

守備の良いチームを作るのに定評のある松田監督がこの時期に仕上げつつあるチームに、得点力不足に悩み続けてきた今の北九州では得点を挙げることは難しく、勝ち点3は厳しいというのは容易に想像できた。

私は、用事でこの週と前の週、どちらかしか観戦できなかったので、栃木に行かず前橋を選択したのはその読みもあった。どうせならぶっつけ本番のJ1の方が倒せる可能性は高い。


相変わらず、北九州は満身創痍。

スタメンは左SBに関を入れ、左サイドに長谷川を起用。

アウェーサブの人数はずっと5人だが、攻撃のサブの駒はレオナルド、せいぜい日高のみ。

佐野の状況は見てないので何とも、だが、

シュート16対11はむしろ「よく頑張った」だと私は思う。

まともにスタメンを組めないこういうチーム状況で「内容」もクソもない。

サポーターがチームに贈れる言葉はひとつ。

「全力を出せ」

だけだ。

が、北九州の選手は、気持ちが奮い立たない部分はあっても、そのメンタルの部分に関しては私の見た試合の中では集中力を切らしたり、あきらめた事がない。

この声援も要らない筈だ。

今は、拍手しかない。

「勝つのがサッカー選手の仕事」、「勝てないなら罵声をあびせろ」、とか、「プロなんだからいわれて当然」という応援の考え方もあるし、

敢えて煽って選手の怒りの力を引き出す、なんていう応援の仕方もあるが、俺は年間予算4億の貧乏チーム・北九州に来てくれた選手、そのチームを何とかJに連れてきてくれた選手達にそれは失礼だと思う。

前者の言い分が通るなら、翻って自分達サポーターを見た時に、チームにものを要求するほどのサポーターであれば、観客を増やす努力・そのために応援を十二分に盛り上げる努力を誰もが認めるレベルまでやってしかるべきだし、後者は、そもそもやり方の難しい高等戦術。選手へのリスペクトか大きな愛情か、太い信頼関係がなければやってはいけない事だ。

チームが下位の成績にあぐらをかいて腐りきっている状況なら、スポンサーを獲得できないフロントやいいサポートが出来ないスタッフやいい補強が出来ない強化に焦点を合わせて戦っていくことも大事だが、昇格初年度で力不足や未熟は当たり前。

選手と同様に、先の見えない負け試合を戦う事を、つらい状況を共に耐える時期だと思う。

この時期、もう他チームは徐々に「来季」に向けた試合に入ってくる。そのあたりで星を拾えたら、というところなのだが、北九州はこの後、次々節の富山戦をのぞいて、千葉・甲府・鳥栖・熊本など、昇格の可能性を残すJ2上位陣チームとの戦いが続く。

今年は勝てないめぐり合わせなのだ、と腹をくくったのはそういうこともある。10月以降でJ2下位か中位の下のチームは富山と愛媛以外には当たらないというのは、試合日程の運も弱い。

途中加入の選手に効果が見えないし、このまま当たり前の事をこなすだけでは当たり前に負ける。

負けるのはもう、腹をくくったから、何とかリスクを取ってもムチャや馬鹿でもあがいて欲しいと個人的には思う。