ご近所のお寺へカチコミ、いえ
お寺のことを知りたくて
私なりに失礼のないようアポイントをとって
根掘り葉掘りに伺いました(←結局失礼)
ご近所のお寺は曹洞宗だけど、本堂中央弘に鎮座するのは
釈迦如来ではなく、阿弥陀如来なんです。
定印を結んだ坐像です。
檀家制度的がなかったその昔、
お寺というのは災害や衰退で住職不在になることにより
宗派が変わるのは珍しくありませんでした。
例えば修善寺の修禅寺も
真言宗→臨済宗→曹洞宗(現在) なんて感じだったと記憶しています。
このお寺も記録はありませんが
そのような流れで、現在の26代目住職になるまでの間に
宗派以上に、お寺として長きにわたり鎮座している
阿弥陀如来がご本尊とのことです。
もちろん釈迦如来もいらっしゃいます。
隣の箱に納まっているのは青銅の達磨大師の立像です(珍しい)
住職「証書読みますね、あ!江戸後期だって!」
私「え、なにそれ年代物!」
昔、十王を納めていたお堂が近くにあったようで
今こうして残っているのは、1269名の死者を出した
昭和33年狩野川台風以前に
坂の上にあるこのお寺へ移されたからでしょう。
狩野川台風では、地区はほぼ水に浸って
家屋もたくさん流され、数百名の死者を出しています。
お寺では当時の身元不明者含む被災者の供養を毎年行なっております。
さて、他にも小さな厨子の中に小さくかわいらしい十三仏など
上の奥の隅っこ、手の届かない場所に
かなり年代物ではないかと思われる小さな仏像が眠っていました。
住職「昔の位牌じゃないかなぁ」
私「厚みがかなりあるので仏像の可能性が」
かなり強引に開けてもらう形となりましたが
住職も開けたことがなかったそうで、
中の仏像の存在に驚いていらっしゃいました。
住職「一度この仏像たちを掃除しないとですね
」

私「けっこうな数ですね。一緒にやりましょう
」

住職「お手伝いしてくれるんですか」
私「手伝うだなんて、むしろやらせてほしいんですけど」
ってな感じな流れで、近いうちに
何十年もお蔵入りしていた仏像の
お掃除をさせていただきます。
シャネルズみたいな手袋をして
そおっとお筆でコチョコチョしたり、エアを吹いたり

よく眺めて調べて、仏像の正体を明らかにできればいいなと思います。
お寺に仏像を託した方々の祈りや願いが、天へ聞き届けられますように。
他にも「梅干し作ろう」「座禅やろう」など
小さなことからコツコツと作戦を決行です。