息子と弁当 | 紅弦Worldへようこそ

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息子の高校3年間、


朝が苦手で泣きながら起きて、


手抜き弁当をイヤイヤ作っていた。


ハンバーグ、しょうが焼き、照り焼き、親子丼、カツ煮のヘビロテ。


ハンバーグは2キロぐらい仕込んで


弁当用にパティを形成し冷凍しておく(焼くだけで済む)


カツ丼のカツは肉屋のは母が流してくれた。


下手すると週3ハンバーグ!


テキトーとしかいいようがない弁当だった。




息子が「弁当箱持って帰って弁当作ってみよっかなー」


という。


お母さんの手抜き弁当で、弁当へのハードルが低いのなら


手抜き弁当は間違っていなかったかもしれない。




持ち帰る弁当箱にどうせなら最後にと、1年ぶりに弁当を作った。


気を利かせてあれこれ入れちゃいけない。


復刻版としてあの時のまま作るのが、


弁当作りに挑もうとする息子に対する親の責務なのだ。


おかずは鶏の照り焼きとほうれん草のおかか合え&青しそごはん。



あんなにイヤイヤ作ったお弁当なのに


今回はいとおしくて、とても嬉しくて、


作っていて涙が出た。



あの頃は気づかなかったけど


「作らせてもらってた」ってことなんだな。



とはいえ、また3年間作るとなったら


イヤイヤ作るだろうけど(間違いない)




「うまい」 


「難易度と味のバランスがおかしい」


息子からメッセージが届く。


炊事をするようになった息子も、


あの時とは違った味わいかたをしているようだ。


嬉しいなー。



お見送りして、ヘタクソな写真だけが残るのさ