お盆前に、ごんたくんが亡くなった。
ごんたくんは母の愛犬で
犬種はシーズー、15歳だった。
死因は心不全。
数年前から心臓肥大で、時々発作を起こすようになり
お高い薬をずっと飲んでいた。
仔犬の時からまったくといっていいほど吠えない鳴かない、
そして誰にでもフレンドリーな子だった。
おじいちゃん
私達人間とともに暮らす動物の寿命は短い。
どうしても短い。
母はやつれて脱け殻のようになってしまった。
ペットロス。
時間薬が癒すのと本人がボケるのと
どっちが先だろうか?
ヤバいね、と思って身内で話し合った結果
ハムスターの小屋だけを買って渡すことにした。
今はとうにもならない悲しみと寂しさの中にいるから、小屋だけ。
いつ、その時がきてもいいように。
使わなければ誰かにあげればいいし、売ってもいい。
あなたは何かに愛情を注いでいないと生きれないんだよ。
そしてあなたに愛されたい子達もたくさんいるからね。
また愛し愛される時がくるよ。
と母に伝えた。
我が家に縁のあった動物たちは
あずきさんを残してみんなあちら側に行った。
虹の橋とか、そんなキラキラした特別なもんじゃない。
最後にはみんな行く「あちら側」だ。
王者あずきもすでにじいさん。
母から「小屋を組み立てたら、誰かを迎えようと思います」
って連絡がきた。

