日比谷線の三ノ輪駅から徒歩3分、
浄閑寺は静かな場所にあります。
みなさんが好きな「パワースポット」ではありません。
日本の三大遊郭である吉原遊郭の遊女達の慰霊塔があるお寺です。
安政の大地震によって亡くなったたくさんの遊女たちを
投げ込むように葬ったことから「投込寺」とも呼ばれています。
関東大震災や東京大空襲などで亡くなった遊女も祀られており
その数は2万5千人にものぼります。
身寄りのない遊女達の最後の亡骸を引き受け慰霊してきた、
非常に情の厚いお寺です。
今回浄閑寺にご縁をいただき、初めて師匠とともに訪れました。
私達が認識している遊女と
当時を生きていた遊女というのは実際どれぐらい違うのでしょう?
現在の価値観でそれを見ると
女性のサービス業としてひとくくりにされたり、
そこに借金のカタとして放り込まれた娘達とされたり、
といった悲観的なものとして捉えられてしまいますが
本来歌ったり演奏したり踊ったりする芸能要素や教養が必要なこと
富裕層がお客様であること
最高クラスの太夫は官位が授けられ天皇に謁見もできてしまうことから
私は今でいうローカルアイドル・地下アイドルから世界に広がりを見せる●●●48のような、
人々に夢を与え勇気づけ癒してきた
それこそ何千何万と存在するいるアイドル的なものではないかと思うのです。
なによりも、その時代を
笑ったり泣いたり怒ったり喜んだり
必至に生きてきたおなごたちがいたことを
かわいそう!という、
現代の凝り固まった視点で決めつけてはいけないなぁと
しみじみ思うのでした。
後ろ髪をひかれる思いで
また来るね、と約束したのは
華やかな夜が終わり
静かな朝の景色で引き戻される現実の寂しさを
さよならで終わらせたくなかったからかもしれません。
キラキラの髪飾りとか、喜んでくれるかなぁ。
など次の機会に思いを馳せながら
三ノ輪浄閑寺を後にしました。


