先日、車でレディオを聴いておりましたら(ラジオって書けよ)
杉山清貴「さよならのオーシャン」が流れました。
1980年代の曲です。
今聴くと正直なところ
歌詞も曲もくすぐったいほどにコテコテで
ムズ痒いのですが、
懐かしいサビのメロディに聴き入りました。
何よりも声がいいなぁと、もう一度聴きたくなりました。
現代は機械を通して加工したり
やたらと早いテンポでついていけなかったり
クセが強すぎたり
歌う人数が多すぎたり
技術という器用さが目立ちて
本質のわからないヴォーカルが主流ですが
当時そうではありませんでした。
私は真っ直ぐに伸びるヴォーカルが好きで(←他に表現できない)
例を挙げますとそうね、
「昔」の久保田利伸
思い出がいっぱいのH2O
村下孝蔵
の歌に聴き入ってしまいます。
素直すぎて不器用な感じですね。
当時の杉山清貴の声をひとことで表現すると
「清涼感」に尽きるでしょう。
歌は夏の海がメインなのに、
声は柿田川湧水群の感覚に近いです。
透明度の高さと、心地よいひんやり感、キレのよさがたまりません。
あの頃の歌い手はよかったなぁ、って思うのは
私がオバハンになった証拠でしょうかね。