先のブログでは起用法について第三者から批判を受ける事があると書きましたね。

 

真剣に考えて本気で悩んで出す結論に、当事者ならまだしも現実を何も知らない外野から口出しされると正直腹が立つ。

 

当事者じゃないアンタになんか言われたくないね!って。

 

まあそのグチが前のブログですわ(^_^;)

 

でもその批判は『第三者』が言うだけなら、腹が立つ程度で終わりますが、当事者たる『選手の保護者』が口を出してしまうと、とんでもないことになるんです・・・。

 

・・・

 

『何でうちの子が補欠なんだ!』

『何で希望のポジションじゃないんだ!』

 

なんていうクレームが保護者から入ることは野球に限らず他の競技でもある事のようで、少年サッカーを指導してる友達のチームでも事例があるらしい。

 

素人のぼくですが、そういうクレームを言ったらダメなことぐらいは何となくわかってる・・・というか、まぁ『あんまり言うもんじゃない』というのが一般的な大人の思考ではないかと。

 

ただ・・・

 

ネットで調べても、人に聞いても『どうして言ったらダメなのか?』という明確で真っ当な理由を教えてくれません。

 

"監督の専権事項だから"とか"責任者に対して失礼だから"とか、なんか漠然としてて腑に落ちない理由ばかり。

 

中には"言うと嫌われて干されるから言ってはいけない"なんていう人もいます。

 

うん(^_^;)それはそれで、そういうこともないわけではないんでしょうが・・・。

 

・・・

 

じゃあ、専権事項だったらなぜダメなのか?

 

もし、失礼だったとしても監督が我慢すればいいじゃん。

 

そんなことで選手を干すような責任者はあかんよ・・・

 

とか考えていくと、『起用法に口を出す=絶対ダメ!』とは言えないようにも感じます。

 

しかし・・・

 

あまり語られることがないだけで、言われてみれば『あ、ほんまや。絶対にあかんわ。』とすぐ理解できる明確で真っ当な理由が存在するんです。

 

前置きが長くなりましたが、先に結論を書きます。

 

ズバリ!

 

【口出しすると我が子が試合に出られなくなる】可能性が高いからです。

 

おいおい!やっぱり干されるんやないかい(ꐦ°᷄д°᷅)と思ったあなた!

 

違いますよ(゚ロ゚)

 

・・・

 

補欠Aくんの保護者が"何でうちの子が補欠なんや!"とクレームを入れ、その後の試合にそのAが出場したとします。

 

その事を知った補欠Bくんの保護者はどう考えるでしょうか?

 

『うちもクレームを入れれば試合に出られる。』そんな風に思う人も多いのではないですか?

 

補欠CくんもDくんもクレームを入れ始め、収拾のつかない事態となることが容易に想像できますね。

 

また補欠Eくんは『Aは親がうるさいから試合に使ってもらってる』と考えるかも知れません。

 

これについては何も補欠に限ったことではなく、レギュラーのFくんがそう捉える可能性だってあるわけです。

 

こうなると、口出しに屈して"特定の人間を依怙贔屓する監督"ということになり、求心力は失われてしまいます。

 

そして最も厄介なのが・・・

 

『その後の試合での起用が口出しに無関係だったとしても、同じ効果を発揮する』ということ。

 

例えば・・・

 

保護者からの口出しの有無に関わらず『そろそろ一回Aを試してみたい』と考えての計画的な起用だった場合でも、BやCやDの保護者もEもFも同じように考えるはずです。

 

『文句を言うたから出てる。』『文句を言われたから出した。』と・・・。

 

その起用を実力で勝ち取った場合や前から決まっていた起用だったとしても同様でしょう。

 

・・・

 

だから、保護者の口出しがある=その選手を容易には起用しにくい状況が生まれるんです。

 

Aを出場させてしまうと他の保護者から新たなクレームが発生する可能性が高くなるわけですから、【誰が見ても出場していないとおかしいと感じるような実力がなければAを起用しにくくなる】という制限がかかる。

 

エースや4番クラスならば、たまたまベンチにいるだけで『どうしたん?ケガか!?』とか『なんかやらかした?遅刻??』とかチーム関係者全員が思うはずですから【誰が見ても・・・】とはそういうレベルのことで、その域に達しなければ他の保護者からクレームになる可能性が高くなる。

 

見る人によったら"Bの方が上手いんじゃね?"とか"Cの方が戦力になるだろ?"とか感じるような微妙で、わずかな差である限りはAを起用できない。

 

「Bの方が上手い」と感じてる人からするとAの起用は前述の通り、保護者の口出しや監督の依怙贔屓によるものだと感じるはずだからです。

 

つまり起用法に対するクレームを公然と発せられてしまうと、責任者は『Aを出場させよう』と思っても容易には使えなくなってしまう。

 

『干される』んでも『依怙贔屓される』んでもなく、『出そうとしても出せなくなる』。

 

さもなければ『うるさいやつほど得をする』ことになり、クレームはエスカレートする可能性が高いわけです。

 

・・・

 

口出しが《見かけ上》であっても聞き入れられた形になってしまえば、『口出しすれば試合に出られるチーム』、『口出しを受け入れて起用法を曲げる信用できない監督』になってしまう。

 

それを防ぐため、チームの秩序を維持するためには当該選手を試合から遠ざけるしか方法が無くなるわけ。

 

だから『何でうちの子が補欠なんや!』と発言してはいけないんです。

 

ぼくの拙い文章力では何となくしか伝わらないかも知れないけど、選手本人の『試合に出たい』という気持ちとは真逆の結果をもたらすということはご理解頂けたかと・・・。

 

これは監督が誰か?とかチームがどこか?とか競技が何か?年齢が何歳か?に関係ないはずで、団体競技では漏れなく当てはまる真理のように感じます。

 

選手本人が『どうすればよいか?』と課題を確認することは大切ですが、それを保護者が代わりにやろうとしたり、ましてや退団をチラつかせるとか有ること無いことを吹聴して回り、起用を強要するなんて絶対してはいけません。

 

練習試合にも出られない、まともな技術指導がされてない、課題の設定や問題点の指摘すらもないまま出場機会がないのならクレームを入れても良いかも知れませんけど。

 

というより、そんなチームが仮に存在するならクレームを入れるまでもなく、とっとと移籍した方が良いと思いますね(^_^;)

 

・・・

 

保護者が口出しして、その子どもが出場機会を失うなら自業自得・自己責任と言われる人もいるかも知れないけど、本人のみならずチーム自体にとってもその他の様々なトラブルの火種となりますから始末が悪い。

 

詳しい経緯を知らない人たちは《見かけ上》干された選手を見てかわいそうだと感じ、チームに不信感を持つかも知れません。

 

正しい事情を知らないチーム外の人たちは、酷い指導をするチームだと勘違いし、新規入団員が減少するかも知れません。

 

1人の身勝手で場当たり的なクレーム・口出しにより、複数の問題を引き起こすことになります。

 

だから『絶対に言うたらあかん』のです。