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保護当初は、犬というより、悪臭ただようボロ雑巾のような有り様で、
ここまで汚れると、1度や2度のシャンプーでは、なかなか臭いも汚れも落ちませんでしたが、
今ではすっかり室内犬らしく、可愛くなりました。(サマーカット直後)
推定15歳を超える高齢で、
歯はすでに1本もなく、
両目ともに重度の白内障を患っていて、盲目です。
なので、
かなりのヨボヨボ犬に感じられるかも知れませんが、
なんのなんの、足腰は健在で、目のハンデなどものともせず、
2月に来たばかりだというのに、
生まれた時から暮らしている我が家のごとく、自由気ままに歩き回り、
あげくの果てには、高いカウンターの上にまで登ってしまいます。
しかも。
こんなにイバってます。
さて、しかし。
こんなに元気に見えるふくた君ですが、
最近、
認知症の症状が現れました。
認知症になると昼夜が逆転します。
午前3時半頃になると、目を覚まし、大声で鳴きながら徘徊するようになりました。
それが、やがて2時になり、
今は1時に騒ぎ始めるようになりました。
これはなかなか問題です。
まず、上述したように、ふくた君は盲目ながら足腰は健在で、カウンターにも飛び乗れます。
あいが監視できる時間なら良いのですが、夜中に勝手に飛び乗って、落ちでもしたら骨折する恐れがあります。
そしてもう1つ。
あいの家の中にはふくた君も含めて10頭の室内犬が生活しています。
ケージに入れている犬もいますが、ほとんどはあい達と雑魚寝状態です。
ふくた君も悪気はないのですが、目が見えないために、睡眠中の他の犬達を踏んづけながら歩き回ってしまい、踏まれた犬達が驚いて、夜中にワンワンギャーギャーの大合唱が始まってしまいます。
では、ふくた君をケージに入れておけば良いのですが、
ふくた君は、おそらくこれまでクサリに繋がれた外飼いだったようで、ケージに入れられる経験が全く無いようです。
保護当初からケージに閉じ込めると、パニックに陥って、ケージをかきむしりながら、何時間でも鳴き続けるので、それができないのです。
苦肉の策として、動物病院で安定剤を処方してもらいましたが、残念ながら効き目が低い。
ふくた君が鳴き始めると、あいが起き出して、なだめすかしたりの毎日が続いていましたが、
このままでは、さすがに近所迷惑です。
というわけで、あいは今、夜になると、ふくた君を連れて車で移動し、車中泊生活を送っています(笑)。
新鮮な毎日を楽しんでいるようですが、
朝に家に戻った後、ふくた君のように
昼間に寝ているわけにもいかず、
当然ながら、睡眠不足が続いています。
倒れなければ良いのですが。
可愛いふくた君のために、
あいにはもう少し頑張ってもらいましょう。