はなちゃんレスキュー

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閲覧いただきありがとうございます。

先週の話になりますが、

『近所の空家に犬が置き去りにされている。なんとか助けてあげられないか。』

とのご相談を受けました。

それがタイトルにある『はなちゃん』です。

はなちゃんの飼い主は、独り暮しの高齢の女性でした。
 

しかし最近になって飼い主は体調を崩し、独り暮しが困難となって、そのまま施設に入られたそうです。

そしてはなちゃんは誰もいなくなった家に取り残されました。

あまりに気の毒に思った相談者さんが、毎日エサと水を運び、散歩にも連れ出してくれているようですが、そんな生活を長く続けられるはずもなく、ご自身が引き取ることもできないとのことで、私たちに依頼が来ました。

引き受けるかどうかを判断するために、とりあえず確認に行くことにしました。
 

雑種と聞いていましたが、写真の通り柴犬にそっくりです。

見た感じそれなりに高齢に感じますが、発見が早かったのが良かったのか健康状態も悪くなさそうで、性格もとてもおとなしく良い子でした。

とりあえず引き取ることに決定し、施設にいる飼い主さんに連絡を取り、譲渡に関しては二つ返事で了承いただきましたが、同時に、

一応・・・

 

まあ形式上、

 

いつものように、「引き取りの交換条件として避妊手術代相当の金額だけでも。」とお願いしてみたのですが、

やはり、いつものように

「年金暮らしで、そんなお金はない。」

と断られてしまいました。

もちろんはなちゃんはもはや避妊手術が必要な年齢でもありませんし、お金の話はあまりしたくもありませんが、犬は霞を食べて生きていけるわけもなく、当然ながら飼うにはお金がいります。

 

飼い主が手放した後も、犬が生きている限り延々と少なからぬお金がかかるのです。

 

愛犬を他人に託す最後の責任というか、せめてもの愛の証というか、そういう気持ちを淡く期待してしまうのですが、ほとんどの場合、ビタ一文いただけません。

 

そんな経済状況で、なぜ犬を飼おうと思ったのかも理解に苦しみますが、それほど生活に困っているようには思えない人からもそのように言われますので、

 

お金がないのではなく、

 

「捨てるつもりの犬っコロごときに支払う金はない。」

 

ということなんでしょうね。

当初、はなちゃんはポーズハンズの保護犬の施設で引き取る予定でしたが、まめちゃんを保護してくれていた預かりさんが申し出てくださったので、お願いすることになりました。

 

 

それにしても・・・

 

最近、こういう事案が多いです。

 

以前、「お金のない人は犬を飼ってはいけない。」との獣医師の発言を巡って賛否両論ありましたが、その発言の何が問題なのか私には理解ができませんでした。

 

「お金なんかなくても愛情があれば。」

 

という発言がたくさん見受けられましたが、愛情だけでどうやって犬の健康が守れるのでしょうか?

 

「独り暮らしの老人が寂しさを紛らすために犬を飼いたがる。」

 

そんなささやかな権利を奪うことは、かわいそうだという人もいます。

 

愛情だのかわいそうだの、弱者に対する優しさに思えるその言葉の一つ一つ。

 

その結末の責任は誰が取るのでしょう?

 

日本の一般社会の中で、『犬の命』があまりにも軽すぎるように思う今日この頃です。

 

どうか、刹那的な寂しさを紛らわしたいためだけに犬を飼わないでください。

 

どうしても寂しい、どうしても犬と触れ合いたい。

 

そんな時は『犬を飼う選択』の前に、どうぞ私たちを呼んでください。

セラピードッグ軍団、ポーズハンズはそのためのグループでもあるのです。