愛しい対象の護り方 | パブロフのブログ

愛しい対象の護り方

AXLお得意の軍事関連の作品ですが今回はあくまで養成学園が舞台ということもあり、
あまりシリアスな展開にならず、むしろこれから社会に出て否応なく社会の理不尽や苛酷と対面することになる主人公たちに、
教練という形を通して自分たちが何をどういう形で護りたいのかそのスタンスをはっきりと見出させることが大きなテーマとなっている感じです。

テキスト的にはいつもの面白さを保っておりキャラの水準も安定して高いので、
シリアスな場面以外ではそれなりに楽しめますね。
まあテンポがよすぎて若干簡素に感じる部分もありましたしもう少し色々な意味で肉付けが欲しいところではありますが。
シナリオとして一番好みだったのは成美、次いでロッテですかね。
ただ流石に爆発的な面白さや感動に届いていない分あくまで養成学園の範疇で物語が終わるために、
サラッと終わってしまった印象は強いんですけど綺麗にまとまっていたかと思います。
結衣は伏線としてはしっかりしていても肉付けが足りずに終盤が浮き足立っている印象だったかなと。
読み物として違和感なく面白いといえるほどの迫力とリアリティに欠けてしまっていたのが実に勿体無いところですね。
面白いは面白いけど淡々としすぎていてのめりこめない印象は強かったですし、
単純にプレイ時間の面でももうちょっとボリュームが欲しかったですかね。
今回もAXLらしさは出ていたと思いますがそこから一歩面白さで突き抜ける部分がなくなってしまっている感じですね。