最近、来日した外国人観光客にインタビューをして、
「日本は物価が安いデス サイコー!」
「日本は給料ヤスイデスネー」なんて
と言っている光景をテレビなどでよく目にしますが、
なんか嬉しくない…。
2010年頃をピークにどんどん円が安くなる。
1番最初のベトナム人社員は、「円安がひでぇ」という理由で帰国してしまった。
今日の円相場は151円、
しかし実質は1ドル250円以上だとする説もある。
お金持ちの友人が言うには、
金利も考えると外貨預金した方が絶対得だとの事。
この頃は、コンビニに行って、弁当と飲み物と飴でも買えば、
1000円なんてすぐにパタパタ飛んでいく。
昔は節約すれば昼飯は500円以内に抑えられたものだが、
今やそうはいかない。
吉野家で250円で牛丼が食べられたのは12年前。
ちょうど円高の頃。しかしそれも今や思い出になってしまった。
物価が上がった分を自炊で凌げればいいが、
一人暮らしではなかなかそうも行くまい。
そんな状況をひしひしと感じるので、
うちも、4月から、
収入面と待遇面に関して思い切った改定をする事にした。
収入に関する改定は主に3つ。
①物価上昇対策として、各々の給与アップ
②建設国保から協会けんぽに移行する事による、手取り額アップ。
③将来への不安軽減の一助として、退職金制度の導入。
③は今迄も設けてはいたが、この度、きちんと制度化する事にした。
建設国保と、協会けんぽの違いだが、
協会けんぽは、扶養が増えても保険料は変わらないのに対して
建設国保は、扶養に応じて保険料が高くなる。
子供が2人いると、協会けんぽに比べ、2万円近く高くなるなんて事もある。
会社にとって建設国保は、協会けんぽと違い、
事業者負担がないのが良い所だ。
うちは負担軽減の為、手当を出してはいたが、
物価上昇の対策として、昇給という形で支給して、
所得税や住民税が上がるよりは、
会社の負担は増えるが、協会けんぽにして、
保険料負担が減る=実質手取り額が上がる道筋を選んだ。
改めて試算してみた所、
給与増額+協会けんぽ移行による保険料減額で、
手取り額は、15000円から、多い人では30000円近くアップ
平均では22000円以上のアップになった。
思った以上の成果だった。
加えて、退職金制度の導入。
建設業退職金共済
1人あたり6720/月の会社負担で、
表の退職金を、本人が直接、受け取る事が出来る。
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なかなか良い制度だと思う。
ただ、本人の口座に直接振り込まれるので、
嫌な辞め方をした人にはあげたくないからと、
加入を躊躇する経営者もいると言う。
でも、そういう人はごく一部。
今、この会社で働いてくれている社員に感謝し、
将来への安心感を持ちながら働いてもらおうと考えれば安いものだ。
2つの新しい計画も始まった。
皆の協力を得て、
豊かで健やかな未来がやってきたらいいなぁ
という「ねがい」を持っている。