ポール・マッカートニーはポッドキャスト
『ア・ライフ・イン・リリックス』で
ジョン・レノンの存在がソングライティングに
与える影響について改めて語っている。
ポールは今でもジョンが認めないような感傷的な歌詞を書く時は
ジョンの声が聞こえてくるという。
「よく考えることがあるんだ。
『ジョンだったら、どう思うだろう?
彼だったらやけに感傷的だなと思うんじゃないかな』ってね。
そうしたら、歌詞を変えるんだ」
「そうしたやりとりは驚くべきものだった。
今じゃそういう反対意見もあんまりないからな。
だから、自分でやらなきゃいけないんだよ」
ポールはジョンについて「皮肉屋」で、世間から自分を
守るために冗談や中傷を使う人だったと振り返っている。
「ジョンのペルソナはとてもガードが固かった。
呆れるほどにね。彼のウィットというのはそこから
生まれているんだ。多くのコメディアンと同じように
世間から自分を守るためだったんだよ」
ポールはジョンがどのような人物であったかについても
話しています。
「父親が家を飛び出し、叔父が死に、母親が殺されるなど、
非常に困難な生い立ちを持つジョンは、非常に皮肉屋だった。
母の死への対処法だった。
気の利いた皮肉を言うこともよくあった。
いつも貶すわけではないが、いつもとても素早い答えで、
彼はそうするように自分自身を訓練していた。
それが彼の魅力のひとつだった。“ポール、僕が死んだとき、
みんなにどう思われるかが心配なんだ”と言われたのを
覚えている。僕は驚いて“そのままでいい。みんなは君が
素晴らしかったと思うだろう”と言ったよ。
僕は彼の司祭のようだった。“息子よ、君は偉大だ”って
言うんだ。そうすれば彼の気分も良くなる」
( 2023/10/13 amass )