― 『ザ・リリックス:1956トゥ・ザ・プレゼント(原題)』の出版イベントで本書から強く伝わってくるジョン・レノンへの「愛」を指摘され ―
「その通りだよ。君が言うように僕は彼のことが大好きだった。
でも、16〜17歳のリヴァプールのキッズにとって、
それを口にはできなかったよね。そんなことにはならなかった。
だから、言ったことはない。
『君のことが好きなんだ』なんて言ったことはない。
そんなことをしたりはしなかった。
今になってこの人物のことをどれだけ好きかを
認識できたことはよかったよね。」
― ジョン・レノンとのクリエイティヴ面での絆は
どんなものだったかを訊かれ ―
「ジョンが右利きで自分が左利きだったため鏡を見るよう
だった。ジョンと一緒にやるのはいつだって素晴らしかった。
だいぶ最初の頃から彼は『僕も曲を書くんだ』と言っていた。
一緒に作っていく方法、お互いを信頼していく方法を
発展させていって、どんどん成長していったんだよ。」
「2人とも一緒に成長していったんだ。
人生とは階段を昇っていくようなもので、
僕ら2人は並んで階段を昇っていた。
それはすごく楽しかったよ。
今ではビートルズとしてのレコーディング・キャリアは
終わったから、僕も1人のファンのような感じなんだ。
彼と一緒にやるのがどれだけ素晴らしかったか、
彼がどれだけ優れていたかは忘れないよ。」
「ふざけて曲を作っていたわけじゃない。
凡人と歌っていたわけじゃないんだ。
僕たちが一緒に歌っていたのは、ジョン・レノンなんだよ。」
( 『ザ・リリックス:1956トゥ・ザ・プレゼント(原題)』の出版イベント / 2021.11.8 NME JAPAN / tvgroove )