ポール・マッカートニー 語録 612 曲作りの方法について | ポール・マッカートニー 語録

ポール・マッカートニー 語録

Paul McCartney In His Own Words

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 コツは決して分からないよ。

僕にもうまいやり方は分からない。

僕が理解してると思ってるだろうけど、

こいつに関しては、どれだけやったところで

本当にうまいやり方は分からないものなんだよ。

 

もし、今、僕が座って曲を作るならいつもの方法でやる。

ギターかピアノを弾きながらメロディー、コード、曲の輪郭、

フレーズ、歌詞を探っていくんだ。

まずはそこから始めるんだよ。

 

そして、そのままエッセイを書くか、

クロスワードを埋めるようにして曲を仕上げる。

ジョンと曲を作り始めた時からずっとこの方法でやっていて、

これ以外に良い方法が思いつかないんだ。

 

いつもギターを弾いてメロディーが浮かぶようなきっかけを

探る。うまく行く時は歌詞も浮かぶんだ。

 

( 2016.6 NPRのポッドキャスト「オール・ソングス+1」)

 

 

2024.8.31 追記

ポール・マッカートニー、ずっと変わらない

ビートルズ時代からの曲作りの方法について語る

 

ポール・マッカートニーは、最新のインタヴューで自身の

創作プロセスの深層について語り、またジョン・レノンとの

曲作りをとても懐かしく思っていると明らかにしている。

 

伝説的なソングライターであるポール・マッカートニーは、

インタヴューで、現在そして過去の曲作りの手法や、

自分の能力に対する信頼度の変化について語っている。

6月10日にベストアルバム『ピュア・マッカートニー~オール・タイム・ベスト~』をリリースしたポールだが

自身の長期間に及ぶ輝かしいキャリアの中での、

曲作りの経験について率直な評価を述べている。

 

アメリカの公共ラジオ局NPRのポッドキャスト

「オール・ソングス+1」で行われた最新のインタヴューで、

ポールは曲作りについて次のように語っている。

 

「コツは決して分からないよ。僕にもうまいやり方は分からない。僕が理解してると思ってるだろうけど、こいつに関しては、どれだけやったところで本当にうまいやり方は分からないもの

なんだよ」

 

また、彼はジョン・レノンの創作のセンスを懐かしく思い、

作曲の方法をビートルズのメンバーであった初期の頃に

考案して以降、一切変えていないと語っている。

 

「もし、今、僕が座って曲を作るならいつもの方法でやる。

ギターかピアノを弾きながらメロディー、コード、曲の輪郭、フレーズ、歌詞を探っていくんだ。まずはそこから始めるんだよ」

 

「そして、そのままエッセイを書くか、クロスワードを埋める

ようにして曲を仕上げる。ジョンと曲を作り始めた時からずっとこの方法でやっていて、これ以外に良い方法が思いつかないんだ。いつもギターを弾いてメロディーが浮かぶようなきっかけを探る。うまく行く時は歌詞も浮かぶんだ」

 

また、ポールはかつての作曲のパートナーとの個人的な関係に

ついても語っている。

 

「ジョンとの曲作りを本当に恋しく思ってるよ。特別なこと

だったし、簡単に代わりが見つかるものじゃないからね」

 

「実際、ほとんど奇跡みたいなことだよ。

僕らは10代の頃に出会って、人生の大半を一緒に過ごしてきた。パリまでヒッチハイクをして、休暇中も仕事中も一緒で、

ハンブルグに行ってビートルズになった。僕らは親友だったし、お互いを本当によく知っていたんだ。

そういった関係は10代の頃にしか築けないものだよ」

 

73歳のポールは、曲作りやミュージシャンとして活動し続ける

情熱についても語っている。

 

「楽しんでるよ。本当にね。突然休みができて、たくさんの時間が持てたら、たぶん家でやるようなことをして過ごすだろうね。僕は農場に住んでるから、乗馬なんかをすると思う」

 

「だけど自分のしたいことを終えて、午後にまだ時間が余って

いたら、ピアノかギターに吸い寄せられて曲を作りたくなると

思う。これは趣味のようなもので、趣味が生活になったんだ。

でも、そう考えるのは嫌いじゃない。時々、自分自身に

『真剣にやってるのか? もう少し努力すべきだろ』

って言い聞かせることもあるけどね」

 

インタヴューの音声はこちらから

http://www.npr.org/sections/allsongs/2016/06/10/481256944/all-songs-1-a-conversation-with-paul-mccartney

 

2016.6.11 NME JAPAN