いつも，お読みくださり，ありがとうございます。
元エホバの証人のスッパイです。
最初に，エホバの証人と，2ヶ月ほど研究した「見よ！」の小冊子で，ほぼスッパイは，JWに改造されてしまいました。本文を朗読させられ，質問に答えるという，とてもシンプルな方法を使うと，その当時は，ほんとうに大勢の人たちが，JWになっていきました。
それでも，家に帰ると，父親も母親も，変な宗教に騙されたらあかんでと言うし，とくに，近くに住んでいる
親戚のおばさん，おじさんたちは，特にうるさかった。高校の友達に，神っていると思うかなんて言うと，
バカにされてしまう。
週に一度，司会者の家に通って家庭聖書研究をしていたのですが，質問と答えの１時間の研究が終わった時は，はっきりと，「信仰が強くなった」ように，思うのですが，また，学校が始まると，毎日，少しずつ，「信仰が弱まる」のを感じていました。
永遠の命とか楽園は，素晴らしいと思うけど，エホバってほんとうにいるのかなー。ハルマゲドンが来年来るとかいってるけど，ほんまに信じてええのかなー?
このタイミングで，スッパイの研究に，１０才ほど年上の男の人が参加しました。音羽命(おとわ いのち)兄弟はプロの音楽家で，ジャズのトランペット奏者でした。音羽命兄弟のご両親は芸能界の人で，奥さんもキーボード奏者です。もしエホバの証人になっていなければ，テレビで活躍していたかもしれません。
研究が終わってから，音羽命兄弟のいろんな経験を教えてもらいました。エホバの証人は，ジブリ・ムハンマド・タモリ兄弟だけではなく，音羽命兄弟のように，ほかにも，たくさんいることが印象付けられました。
そして，集会へのご招待です。王国会館での集会の様子の写真，そして，万博会場に集まった３万人ほどの聴衆の様子を写したものを見せられ，世界でも，数百万のエホバの証人がいることを説明されました。
ちょうど，その頃家に来たセールスマンが，ある商品のことを説明するのに，「ご近所の大勢の人も使っておられるんですよ」と言っていたのを思い出しました。「エホバの証人の霊的食物，ご近所の皆さん，喜んで食べてくださっているんですよ。みんな，おいしいって言ってくださっています。あなたもいかがですかー。」という感じですね。
生まれて初めての集会は，たまたま巡回訪問だったようで，狭い王国会館は，人であふれていました。杉〇勇兄弟という，のちに支部委員となる方が講演をされていました。講演台が小さく見え，身を乗り出すようにして，「ノアの大洪水」の話をしておられたのを思い出します。
集会は，若い人，子供たちが多かったのには驚きました。，それまでは，宗教というのは，年よりのものだと思っていたからです。
こんなに，たくさんの，普通の人達が，とても楽しそうに集会に出席しているんだ。スッパイの住んでいる町の人もしました。スッパイ同様，今，聖書を勉強中というひとも，たくさん紹介されました。楽園とか永遠の命なんて，バカげていると思っていたのですが，ごく普通に見える，常識を持っているように見える人たちも，楽園や神やハルマゲドンを信じているんだ。ひょっとしたら，これは，本当のことかもしれない。
うまくできていますねー。集会には，ほかの人も信じているんですよ，ということを見せて，信仰を持つことが危険ではなく，異常なことでもなく，当たり前のことのように見せるのです。そして，「ラブシャワー」と言われる大げさな大歓迎を受けるのですから，気分が良くなって当然です。
楽園や永遠の命，そしてハルマゲドンは素晴らしいけど，ちょっと怪しげだなーという不安を，集会は消してくれます。集会には，スッパイの通っていた中学校の先生もいました。この会衆では古くからの経験ある姉妹の，未信者のご主人でした。しかも，当時の公開講演は，１時間近くあり，黒板に書いての説明もあり，難しかったのですが，それでも，なにか勉強したという，そういう感じにはなりました。今の講演よりは，内容が濃かったような気がします。
このようにして，スッパイは，うまく調理されていきました。朗読，質問と答え，こんどは集会への出席。こうして，スッパイのからだには，カルト味が少しずつ，しみ込んできていました。赤信号，みんなで渡れば怖くないという名言どおりです。カルトだよ！みんなで一緒に，狂いましょう！