ご覧いただき、ありがとうございます 皆様是非コメントしてください。大歓迎です
ツーリングの際には、出発、合流、右左折、停止、対向車の有無、路面状況、アクシデントなど様々な事柄について、緊密に連絡を取りながら走行しています。
私たちクラブエンジンのツーリングは、多い時には20名をはるかに超える台数となります。台数が多くなればなるほど、共有すべき情報の量は多く、心配も増えます。
共有する情報の内容は多岐にわたります。
「全員出発しました」
「合流しました」 「一団で走行しています」
「200mで右へ曲がります」
「信号で5台切れました」
「対向車無し」
「路面に砂、注意」
「狭くなります」などなど。
1.私たちの情報共有手段は無線
現状で、我々が使っているコミュニケーション手段は無線。
※仲間のBMWライダーは圧倒的にFTM10Sが多い。
Line -inというのはナビ音声ミックスという意味。
先日の「お礼参りツーリング」は参加20台。うち11台が無線を装備。BMWはほぼ全て無線装備。しばらくぶりに参加した方々は無線を装備していない方が多いという傾向が顕著です。
無線を装備していないと迷子になる確率が飛躍的に上がります。そこを無線装着車がカバーしています。
先頭としんがりは緊密に連絡し合い、状況を把握しつつ進行します。
例えば、20台の車列に半分無線装着車がいれば、右左折等のルート案内が聞こえてきますから、滅多に迷子が出ることはありません。
問題は、個々の車間距離が大きく離れた時です。先行車両が見えていれば、曲がるべきところは分かります。見えない時、これが一番アブナイ。
したがって、ツーリング時、交差点や分岐のある個所で右左折などする際、各人必ず後方を確認し、後方車が自分を認識しているかどうかを判断し、そこで後続を待つかそのまま進行していいかを判断するというルールにしています。
2.インカム系では無理
4台、あるいは8台程度しか接続できないインカム系のものでは、コミュニケーションできる人数が絶対的に不足。そして、ブルートゥースでは、到達距離も絶対的に不足。
だから無線です。
3.将来の移動体多人数コミュニケーションシステムはネット経由か?
直接的に電波やブルートゥースで音声をやり取りするシステムから、ラインのグループ通話のようなインターネットを通じて多人数で会話が可能なシステムに移ることが期待されます。
バイクに乗って自由に使えるようになってくれば、無線は役割を終え、そちらが主流になるのではないでしょうか?
4.無線システムのコスト
無線機(FTMは4万円超、安いハンディ機で2万円くらい)、マイクとスピーカーを組み込んだヘッドセット、TPPスイッチなど直接的なコストに加え、他にもコストがかかります。
なお、FTMを買う場合、各種取り付けパーツやアンテナなどが一体となってお値段が高い方のセットを買うのがお勧めです。
ハンディ機を充電式バッテリーとセットで組む場合には電源コードなどないので楽です。
しかし、FTMなどの場合には、無線機などを調達するコスト以外に、雑音の入らないように電源コードを加工(そのまま組んで雑音に悩む人がほとんど)することが必要。それはプロに頼むと数万円、さらに無線のコード類をはじめシステムをバイクにきれいに組み込むためにもコストがかかります。適当にタンクの隙間に押し込むならそれは簡単ですが、美しくない。
私は、FTMを組み込むに際し、ハンディ機の頃からお願いしているLKサポートさんにコード類の加工をお願いし、システムのバイクへの組み込みを福田モーター商会さんにお願いしました。その場合には、FTMの場合で総額十数万円となります。
オリンピアとルチアーノの2台に無線をそれぞれ装備しましたので、そのコストは恐ろしい金額です。
しかし、それに見合うだけの快適な無線環境を得ることができました。
お金はかかったけれど、良かったという気持ちが非常に強いです。
一緒に走る皆様には、バイクを入れ替えるタイミングで、多少コストは高くても、対向車情報など安全面でのメリットが多いので導入をお勧めします。
バイクを新しく買う場合、無線システムを組み込むのは整備の一環で無料でやっていただける場合が多いので、チャンスですね。
無線を付けないでマスツーリングに参加している方々は、何気なく問題なく走れているわけですが、お金をたくさんかけた仲間が緊密に連絡を取り、様々な負担をしたことで問題なく走れているんだと、感謝する必要があると思います(笑)。
5.ハンディ機とFTM
3台のバイク全てをハンディ機で運用していた時は、アンテナ線の断線、無線機のセットの間違い、バッテリー切れなどによる不具合不都合が起こることもあり、アッキーさんが車列の二番手で私の情報を全て繰り返し無線で伝えなおすなんてことがありました(笑)。
アンテナの断線の際は、ケロケロさんのハンディアンテナを一時的にお借りしたり、その後はケロケロさんがわざわざハンディ機用アンテナをプレゼントしてくださったり、まあいろいろ苦労しました。
やはり出力がある程度強く、安定しているFTMを装着することをお勧めします。
こんなことを言う私も、実はソフィアとエッセンはまだハンディ機運用のまま。
※写真右は、古いVX-2、中央はFT-60、左はLKサポートさんが販売しているアンプ(無線とナビ音声、電話などを全て聞くことができる)。
ハンディ機をタンクバッグに入れ、アンテナもハンドル左に簡易に立てて運用しているのですが、線がハンパなくごちゃごちゃ。これもハンディ機の悪いところですね。
メリットは即移動して他のバイクにも設置できること。PTTスイッチだけは各バイクに固定設置しておかないといけませんが。
6.ブルートゥースの功罪
線でつながれていないという自由な感覚はメリットです。
一時私もブルートゥースで無線を運用しようと思いましたが、あまりにもデメリットが多く、諦めました。なぜか?
①ブルートゥース運用の方は無線音声がつながる時、つながらない時などあり、不安定で信頼性が低い。
②休憩直後のスタート時、ペアリングができなかったり、遅かったりして、重要な連絡に支障が生じた。
③スタンダード(八重洲無線)の無線機にブルートゥースを入れるコストが高く、ヘッドセットとしかつなげないこと自体不便。
④ブルートゥース運用の方がFTMとつなげると通話音質が極度に悪い例が多い。
これでは使えません。音楽を聴く程度ならいいのでしょうね。もちろん工夫して非常に良い音質で会話されている方もいるかもしれません。
ま、そんな状況で、今、お友達は続々とブルートゥース運用から有線運用に戻ってきています。この事実は非常に重いです。
7.ナビと無線のミックス
FTMを有線で組むと、例えばBMWの場合にはナビ(Zumo、ナビゲータⅤとかⅥ)の音声は採り込めません。BMWブランドのナビはガーミン社のモノで、今音声は全てブルートゥースで聞くことになるわけです。
そこで、採り込むためには、二つ方法があります。
一つはZumo660の基台を別途装備すること。この基台には音声出力コードがあるんです。そのままでは、ナビゲータⅤとⅥの音声は聞けません。そこにある魔法の小箱(笑)を付けると聞くことが可能になります。
それが必要な方はLKサポートさんからお買い求めください(笑)。
Zumo660自体既に販売を終えていますが、その基台はまだ国内にある程度在庫があるそうです。ゲットするなら今です。
さらに、私は、Zumo396という新型ナビをルチアーノに付けました。これにZumo660の基台は使えないので、デイトナの「聞くだけブルートゥース」で無線機に取り込むという新手を使っています。
スイッチオンで自動でつながります。無線とナビ音声とどちらもクリアに聞くことが可能です。これ試してみてください。魔法の小箱はいるけど(笑)。
私の「聞くだけ」の後、「聞くだけブルートゥース2」というものが発売になり、それも今や廃番になったみたいです。ですが、今日ライコランド柏で数セット15%引で販売されていましたよ(笑)。
この機器でなくても充電式のブルートゥースを受ける機器があるそうですから、探してみるのもいいかも。
8.シロートはうまくいかない!
私のような文科系人間は、無線の仕組み自体詳しくありません。
アマ4級の免許を取りましたが、知識量はあまり増えませんでした(笑)。
そのため、全てをプロに任せることにしています。無線は特別な世界なので、プロはしばしば説明時に「宇宙語」あるいは「無線語」を話します(笑)。そんな説明は聞いてもちんぷんかんぷん。でも、大枚払うのだから、なぜそれが必要なのか、なぜお金がかかるのかを理解したい。
LKサポートさんの宣伝をするつもりはないのですが、そこの鈴木さんには宇宙語を話さないよう長いことお願いし、今は「ほぼ」日本語で説明していただけるようになりました。そして彼のところは、他の会社より圧倒的に安い。話が分かる上に安いならお願いしない手はありません。
私のお友達で理科系の方は、皆さん自分でやろうとするんです。そしてほとんどの方が大失敗。音質がひどいという結果。彼らもギブアップして結局LKさんのお世話になっています。
今もお一方、自分でやります、自分でやりたい、と言っている方がいるんです。状況を静観しておりますが、システムが出来上がるのはいつになるのか(笑)。
自分でやる部分はあっていいので、無線本体の設置場所、コード類の取り回し、コード類の雑音排除化のための改造はプロに任せた方がいいと思います。
最後に申し上げることは、無線には免許が必要だということです。
試験に合格し、運用を始める際には開局というわずかですがコストのかかる手続きをする必要があります。
こういったことなしには使えないということは当然のことであります。
お読みいただき、いいね!楽しいね!と思っていただいたら、日本ブログ村のボタンを押していただけると、とても嬉しいです。