


もう10日近く前のことになりますが、パニガーレの899に試乗させていただきました。
ドゥカティ埼玉南にポール君に乗ってうかがって、ぐるりと試乗。
手前は、1199、向こう側が899。もちろん違うのですが、同じ赤ですと、一目見ただけではまあ同じような印象もありますね

乗った位置から見ると、こんな風に見えます。ポール・スマートに比べると、ポジションは楽ちん。なんといっても、タンクが短い。ハンドルもさほど低くないし、極端に垂れてもいない。
これなら、ワンディツーリング、問題ないと思います。私が良くいくクネクネの山道、それもツーリング合計500㎞という感じになると、少々厳しいと思いますが。
ミラーもそれなりに実用的。それなりに・・・・、ですよ。
メーターパネルはカラーではありませんが、デジタルでまあ問題ありません。回転計の帯表示は個人的にはあまり好きではありません。針が回る方式の、いわば旧式の方が直感的な把握が簡単だ、そういまだに思います。
エンジンのモードは、店長さんのお勧めに従って、まずは穏やかなレインモードでスタートし、途中でスポーツモードなどを試しました。違い?ありますが、爆発的に異なるわけでなし、スポーツで通常使用は全くストレスないパワー感です。逆にいうと、一般道で使うのに、違和感もパワーが出てアブナイというような危機感も感じない、そういうレベルです。
けなしているのではなく、もうまったく十分なレベルという意味ですよ。
ショーワのサスは、調整が簡単な機構がついていて、便利です。
アグスタなどと比較すると、アクセルワークがリニア、なんてカッコヨク表現もできますが、要するにひねるとそれだけ瞬間的に回転数が上がる。タイムラグなし、これはいいですね。
それからクラッチ。BMWの水冷GSで嫌になったのは、クラッチのつながりの問題。かなり遠くで切れてつながる、そういう違和感のあるクラッチでした。899の場合には、これまた全く問題なし。違和感なし。上出来

違和感バリバリだったのは、このショック。左足に当たります。トライアンフスクランブラーのマフラーが右足に当たる、あの感触を思い出しました。あれほどひどい感じではなく、時々意識するという程度ではありますが。なぜここまで出っ張った感じにしなければならないのでしょうね。タンクを挟もうと足を寄せてくると当たる感じがあります。慣れれば大丈夫、ってことかもしれませんが、違和感を感じた点でした。
それともう一つ。右足なのですが、ブレーキペダルが、相当奥まったところ、つまり、車体に近いところにセットされています。乗車姿勢で下を見てもペダルが見えない。右足全体、あるいは右つま先を車体側に寄せて踏む、そういう印象です。
そして一番困ったのは、右足踵が排気管のカバーに当たるんです。ほら、ブレーキを踏む足って、少し前に出したり、後ろにずらしたり、その移動空間が排気管をカバーしている部分と明らかに干渉しちゃいます。
これは日本仕様の長いマフラーが付いているため、理由はそれだけ。本国仕様なら、踵は当たりません。何しろそこに排気管がありませんから。
これは日本仕様の宿命。だから、テルミニューニのマフラーを買って付けなさい

だって、それ公道上で違法なマフラーじゃないですか

さらにもう一つ。ステップがツルッツル。滑る滑る、右足が特に置き所がないし、滑るし、これはとっさのときに問題になる可能性がありますね。
さあさあ、お次はブレーキ。ギュ~っとかけてみると、必要十分な効きでした。現代のバイクとして当然ではありますが、安心感はあります。
最後に前から見てみると、吊り眼


タイヤはピレリロッソコルサ。晴れている試乗時には、いい感じでした。素直に曲がります。
とても乗りやすくて、いいバイクだと感じました。
カッコ優先の私から見ると、赤い塗装の899は、ある意味陳腐な赤なので、3色のトリコロールとか特別なデザイン、色のものがあるとより魅力的に見えるかなぁ、という思いがいたしました。
ポールと入れ替える候補として考えられます。しかし、この赤、あるいは白、それでは不満です。以前の898のEVOのように、ガツンとパンチの効いたもの、美しいものがほしいですね。
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