


ディアベルの装備ですが、ミラーはとても見やすい大きなものです。高く評価したいと思います。4千あるいは5千回転でも、振動で見えないということはなく、極めてクリア。それ以上の回転数ではチェックしていませんが・・・(笑)。
グリップ位置は、かなり上の方にあります。ハンドルが下についていて、かつ、垂れているポールなどとは対極。したがって、アクセルを開ける時に若干手首に負担がかかるような気がします。現に、手首近くの腕が少々痛くなりました。そこで、上の写真にあるようなちょっとしたパーツをグリップに巻き付け、手のひらの付け根でアクセルを抑えることができるように工夫。するとかなり楽になりました。
ブラック塗装されたミラーはデザインも角ばっていてなかなかグ~でございます。
ついでにポジションのことですが、普通に着座して足をおろすと、通常のバイクよりも少し前にフットレストがあります。ハーレーのような足を投げ出す姿勢では全くありませんが、最初は違和感を感じるでしょう。慣れれば、違和感はなくなります。ブレーキペダルの操作にかかわる問題なので、初めて乗る方は要注意だと思います。
そしてウィンドプロテクション。これがストラーダの重要な特徴です。BMWのGSアドベンチャーに乗っている私としては、ディアベルですと肩に風がかなり当たります。もちろんヘルメットにも風が当たります。大きさから言って、そして形も比較的シンプルなので、そのあたりの工夫はされていないようです。
是非、もう少し上の方まで防風効果があって、横も一部張り出させるような形で効果を高めてほしいと思います。
もちろん、昨年お借りして乗った普通のディアベルとディアベルストラーダでは、風の当たり方は全く違います。昨年ディアベルで北関東道を走った時、高速では前のめり姿勢を意識的に取らないと体が吹っ飛ばされるような感じでした。しかし、ストラーダなら、そんな姿勢は取らなくとも悠然と走ることが可能なレベルです。
さらに、両サイドのソフトバッグ。アドベンチャーには、大型のアルミパニアを付けているので、それと比べれば容量もさほどではなく(両方で41L)、例えば、1週間の北海道ツーリングでは、人にもよると思いますが、シートバッグなどが必要になると思います。特に荷物が多い私などはこの容量では絶対的に不足ですね。
最後にタイヤです。カタログでは、240/45 ZR17 ピレリ製ディアブロ・ロッソ IIとなっています。つまり、タイヤ幅が240㎜ということ。見た目ぶっといです。これがディアベルの最大の特徴とも言えます。
とってもワルっぽい感じ。そしてそこに他では見られないような形でナンバーが付いています。私はこれはカッコいいと思っています。
そしてこちらが、ボクスターのリヤタイヤ。
私のポルシェボクスターSのリアタイヤが、265/40ZR18ですから、わずかに25㎜細いだけ。ディアベルのリアタイヤはすごいものです。おそらくディアブロロッソですから減りもそれなりに速いはず。タイヤサイズも特別なのでかなり価格的にも高いと思われます。この点は、ツーリングに使うバイクとしては少々ネガポイントかもしれませんね。
以上、ディアベルストラーダは特別なバイクです。安心して乗ることができるバイクです。パワーと積載性、脚付きの良さといった操作性の良さを兼ね備えています。あとは、ディアベルストラーダの色があまり派手ではないということ、このあたりの好き嫌いの問題ではないでしょうか?
私は買いたいバイクの一つです。同じドゥカティのポール・スマートを手放して買うかどうか、そこが一番の問題です。