


ディアベルストラーダ、24日に書いたインプレッションの続き

土曜日に房総への試走でかなりの距離乗ったので、いろいろ分かったこともあるんです

まずは、音。
始動時、ボンッ


見た目もぶっといマフラーが付いています。愛嬌はない形と造形です。ぶっといアルミ色のマフラー、これは美的ではありません。お友達が付けたテルミニューニはカッコはいいですね。もちろん公道使用不可のはずですけど。
試走は300㎞少々だったのですが、その間、エンジンは一番出力の低いURBANで乗っていました。タンクに仕込まれた液晶画面に選択したモードが表示されています。出力はLOW、モードはURBAですね。しかし、アクセルを開けるとかなりの加速感があります。キモチイイです。いい感じです。これで十分です。そう思いました。イメージに過ぎませんが、最高出力112馬力のエンジンがガバッとアクセルを開けると80馬力くらいで力を出していてくれる感じで、それでもう十分すぎる感じなんです。
それで左グリップにあるスイッチをいじってモード切替をしてみました。
長押しすると、下のような表示に変わります。このときは、アクセルを閉じていないといけないようです。TOURINGモードで走ると出力は中くらいなのですが、正直URBANモードとあまり変わらないと思いましたので、これはまあどうでもいいですね。
SPORTモードにすると、これは明らかに変わりました。なんと排気音まではっきりと変化したんです。当然急に元気良くなり、アクセルを開けると、飛んでいきま~す

イタリア本国では162馬力仕様のはずで、国内は「大人の事情」というか排気音やら排ガスやらの関係で112馬力。162馬力を実現してみたいという気持ちになるのは理解できました。162馬力のSPORTモードは相当強烈であろうと推測されます。不要ですけどね、そんなパワー。うかつに浮き砂のあるところで開けたりしたらあっという間にスリップダウンで吹っ飛んじゃいますから

国内仕様で170馬力超のBMWK1300Rの時は、なかなかアクセルを開けることができなかったくらいですよ。いくらブレーキが強烈でも、万一何かの飛び出しでもあれば、170馬力で加速して急減速は止まりません

書き加えておかなければならないのは、ABSとトラクションコントロールの介入度は適宜決めることができるんです。でも、ツーリングバイクでそんなことはする必要もなく、プリセットされたままで走りました。
そうそうもう一つ、音のことです。ディアベルの音は、私の所有する空冷モデル Paul Smart 1000LEとは異なります。同じL型のツインエンジンでも、水冷と空冷はかなり違いますね。
でも、ディアベルを走らせて音を聞いていると、なんとポール君の音が聞こえ始めました。
全然違う音だと思った水冷ディアベルのエンジン音の中に、まぎれもなくポールと同じLツインの芯になる音、鼓動感というか爆発音というか、それを発見した瞬間でした。
ディアベルもポール君の子孫なんだ、そんな感慨を持って、なぜかちょっぴり嬉しかったんです。
(続く)


