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秘境と言われるような道を走って、ふとエンジンを止めて周囲の音に耳を傾けることがあります。そんな時に聞こえてくるのはジージー、あるいはげろっげろ、じーぐわっぐわっ、とでもいうような音。カエルの鳴き声とも聞こえますが、これは春蝉。6月初めの水上から奥利根、水上、中禅寺湖ツーリングの際も、日曜日の上野村から北相木村、川上村、勝沼への峠三昧ツーリングでも、山中で休憩するとうるさいほどのハルゼミの声。こんな写真のような場所(クリスタルラインの途中の木賊峠)なら聞こえてくるはず。

3センチほどの黒い蝉だそうですが、誰も見たという方はいません。

これがネットで見つけた春蝉の画像です。比較的高度の高い山地の松林にいるようですが、さすがに一度も見たことがありません。ブナの林で鳴く種類は、少し異なるもののようですが、ツーリングで行く私たちにとっては、あまり種類にこだわりはなく、とにかくかなりの音量で、つまりたくさんの蝉が鳴いている、合唱のように、声を合わせて鳴いている、そこが重要です。鳴き声の正体を知らないと、夏でもないのになぁ・・・、ととても不思議な気持ちになります。皆様も、今の時期、奥日光や奥利根、さらには長野や群馬、山梨の山地を走る時、休憩時に聞いてみて下さい。「これは春蝉って言うんだよ」と講釈を垂れますと、走ることしか考えていない同行者にちょっと物知りだとアピールできること請け合いです。