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ライナーのお兄ちゃんのムックんのお家に新人くんがやって来たそうです。
ムックんのお家で、ムックん、タラソくん、ぱぱ、ままと一緒に暮らし、室内犬のお勉強をしながら、運命の里親さんが彼を見つけてくれるのを待つそうです。
あー、よかった。ムッタラままも嬉しそう。
ムッタラままからのそのお知らせ、聞いたとたんに私もとても嬉しくて、カイト君が来る前から、どきどき、うきうき、わくわくしました。早く会いに行きたいなあ。
そして、よそのお家のことなのに、どうして、そんなに嬉しくなっちゃうのか、いろいろ考えていました。
カイト君は、ジルと同じ、茨城県で、迷い犬で保護されたそうです。推定で10歳以上、心臓に病気があり、白内障もあり、栄養不良でガリガリにやせ、同じく栄養不良だったジル同様、貧血もあるそうです。病気持ちの高齢犬ということですね。
なにより、とてもおだやかで、人なつっこく、ムックんままがアルマさんのティアハイムに会いに行ったら、そばに来てくれたとのこと。やさしいムックんままは、ティアハイムは若い犬が多くてにぎやかだから、多少は静かなムックん家で、しっかり栄養をつけ、十分に静養、治療できるようにとの気持ちから、預かりを名乗り出られたとのことでした。
高齢で、病気もある子を、アルマさんはよく出してくださったなあ、助けてくださったなあと、まず、そのことに感謝しました。
そして、偉大なムック先輩、若いけれどがんばっているタラソ先輩のいるムッタラ家であれば、たくさんお散歩もしてもらえるし、おいしいものも食べさせてもらえるし、最高の療養と家庭犬修行の環境です。きっと毛並みもきれいになって、ますます、チャーミングなおじいさん犬になるでしょう。
ムックんや、ライナーや、チャムもそうだったように、高齢になってから本当の飼い主さんに巡り会ったとしても、強い絆を結ぶことができるでしょう。
カイト君、よかったね、今度こそ、本当に幸せになれるね、と思うと、とてもありがたく嬉しい気持ちで一杯です。彼の過去をライナーやチャムに重ねると、やはり涙も出てしまいます。そして、感謝の気持ちで一杯で、しあわせな気持ちが胸にあふれます。
そして、気がつきました。
犬を飼う理由は、犬をしあわせにするためなんだなと。
犬がしあわせになると、そのお陰で、飼い主も幸せになれのだなと。
飼い主がしあわせになるために、犬を飼うのではなくて、逆ですね。
考えたらあたりまえで、子どもを産む理由だって、子どもをしあわせにするために産むのであって、親がしあわせになるために産むのではないですから。
そして、わが家。お正月の3日、犬たちと散歩中、宅急便のトラックに道を譲ろうとして、はずみで転倒、両足とも捻挫をした、運動神経のない私。いまだ、びっこを引いて歩くありさまです。
夫には本当に申し訳ないのですが、犬たちの散歩を全面的にお願いしています。そろそろ痛みも引いてきたので、明日から、散歩に復帰の予定。
「多頭崩壊寸前とはまさにこれだ」という、まったく余裕のないわが家ですが、夫に感謝しつつ、犬まみれで暮らしています。
やや、公開のためらわれる写真をご覧に入れます。
ある日の犬まみれ寝室。
一番近くでこちらを見ているのはジル。枕元にクリス。私の後にライナーの頭が見えています。チャムは礼儀正しい性格のため、決してベッドに乗りませんから、私たちのベッドの脇に置いたチャムのベッドで丸くなっています。
おりこうさんのジルは、ちゃんとわきまえていて、夫が寝ようとすると、みずから彼の寝室用クレートに入ります。朝になると、また、ベッドに乗って、私を起こすのです。
ライナーも、私を寝かしつけると、お母さんが狭くないようにと、自分のベッドに戻ります。
クリスは、ずっと私たちのそばにいますが、それは、甘えん坊クリスの「特権」のようです。
そんなわけで、余裕のないクーラーチャムジル家ですが、2人と4頭、仲よくなんとかやっておりますので、これからもよろしくお願いします。