もう、何回見ただろう。
”塔の上のラプンツェル”
日本語吹き替え版のほうが好きである。
*「Perfumeとディズニーアニメ」 2012 11/21
*「Perfume Disney MY MUSIC STORY Perfumeのバミリ」 2020 4/8
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(塔の上のラプンツェル)
①登場人物の心情や境遇、かなりデフォルメされているが鑑賞者の現実に置き換えも可能
②ずる賢い悪の心を詳細に描き出す、それは”善”の描きかたよりも手の込んだ描き方
③誰の心の中にもある”ズルさ”を対照的に置くことにより、希望に向かう主人公の輝きが増す
④ハイライトシーンで流れるアラン・メンケンさん作曲の旋律、登場人物や物語の背景とのシンクロ率
映像と楽曲の不思議な融合感。
音楽が映像と重なる時のみに表出する効果、そう、
「音楽は本来、音楽以外表現できないものだが、
スクリーンの映像と結合すると、効用音楽として”不思議な効果”を生む」
*伊福部 昭氏の名言より
この、ハイライトシーンに向かってテンポよく進むストーリーと
ハイライトシーン後にも二転三転する展開、
そして大団円に至るまでに見事に回収され、収斂してゆく伏線の数々。
見事である。
説明的なセリフが少なく、キャラクターの表情や行動で心象を描く巧みさ。
大筋ではベタな展開だが、そこを感じさせない、感じないように練ってあるプロット。
無駄がない、マスコットキャラクターの演出にすら一切無駄がないと感じる。
ストーリーが秀逸であるから登場人物が眩いほどに輝きだす。
う~んっ、未見の方には伝わらない。
でも、過去のディズニーアニメを観賞し、少なからず偏見を抱えた方にこそ
このアニメを見ていただきたい。
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(塔の上のPerfume)
①無駄の少ない楽曲や振付演出、一見あっさりと感じてしまう一流っぷり
②ブレイク期のメディア露出で素朴なキャラクターを印象付けたが、パフォーマンスはハイコンテクスト
③ハイコンテクスト=つまり、適度に抽象化された音楽とダンス、それぞれに隙が見当たらない
④パフォーマンスと演者間のギャップ、そこが演者の魅力をより輝かせる
立ち位置が自然隆起してきたとか、
庶民と地続きの場所にメンバーは立っているとか言ってきたが、
今日はちょっと考えを改めたい部分を感じているのだ。
というのも、やはり、Perfumeメンバーは芸能育成スクールで選抜された精鋭メンバーである。
一般人が到底登れない”高い塔の上”に最初から居たではないか。
”そこ”に長い間こもっていたのだが、
我々と同じ平場に降りてきた、
長いロープ、もしくは、かしゆかさんの長い髪を伝って(ウソだろっ)
”スルスル”と降りてきた瞬間が、あのACCMだ(何を言い出すっ)
間違いない(ほんとかっ)
でなければ辻褄が合わない(何とだよっ)
神道に基づいているような古来よりの清楚な様式を持った舞踊を踊れる者が
高い塔の上から一瞬で降りてきた、だから我々は面喰って驚いた、
そして、何者なのかという議論がたくさん噴出したのではないか。
*中田ヤスタカの音楽プロデュースが凄いんだろ
*いやいやっ、ダンスする姿が美しすぎる
*いやいやいやっ、よく見たら独創的で見たことないダンス
*いやっ、キャラが立っているから、ステージが面白いんじゃっ
*ステージ観たかっ?神々しくて泣いた
いやいやっ、
最初から”高い塔の上”に佇む神々のような存在だっただけである(ほんとかっ)
そう考えると、
Perfumeヒストリー全体に漂う”謎”が一点に向かって収斂するではないか(えええっ)
ローカルアイドルという出自、つまり”先入観”にとらわれ過ぎていたのではないのか(まだ言うっ)
物語の最初の段階で、すでに選ばれた存在、
つまり王女様みたいなもんだったんじゃないか。
そんな身分の高い人が”降りてきた”にすぎない現象を、
我々が勝手に誤解、曲解して、壮大なPerfume物語を後付けしたんじゃないのか。
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・・・私は、今、ディズニーアニメの傑作である
『塔の上のラプンツェル』
を鑑賞したばかりである。
余韻に浸っていて、頭ん中、真っ白なわけだ。
そんな状態で改めて考えるPerfume像。
斬新な切り口で語れたのではないか。
そうだ、私は単純だ、
”ラプンツェル、君は俺の新しい夢だ”
当分、この余韻から抜け出す気はない。
謂わば、囚われの身なのである。
でも、
”Perfume、君も俺の新しい夢だ”
あしからず(ええええっ)
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・・・「単細胞っ」・・・とお思いのアナタ・・・
”偽の情報ほど説明は多くなる”
・・・「始めから書き直せっ!!!」