Perfume ガガガ | 全身蜂の巣

全身蜂の巣

煩悩を持て余せ!

 

 

NHK ドラマ10 毎週金曜 夜10時

 

 「トクサツ ガ ガ ガ

 

童心に返してくれる風変わりな番組です。

 

 

 

 

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   (特撮ヒーローもの)

 

①ズルしちゃいけない

 

 

②勧善懲悪、絶対的な正義の無い現実と違い、正義はひとつ

 

 

③小学校で習う”道徳”の時間を思い返す

 

 

④一つの物語を一年にわたって放送のため、重厚さを帯びた脚本となることが多い

 

 

 

毎週放送という制作期間の制約があるためか、特撮ヒーローものは演出がデフォルメされ、

 

わかりやすい一話完結のエピソードという形に納まっていますが、

 

その実、一年間という長い期間に渡り放送されるため、

 

物語全体をけん引する大きなテーマが重なってくることが多いようです。

 

 

子供向けの特撮ヒーローもの、”子供だまし”という先入観で鑑賞すると薄味と感じますが

 

”子供向け”という見方でシリーズ全体を俯瞰すると、大人にも通用する重厚さが表れたりします。

 

 

 

 

 

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   (Perfume ガ ガ ガ)

 

①ズルしちゃいけないという”当たり前”のことを思い出させてくれる

 

 

 

 

 

②現世に絶対的な正義は存在しないが、せめて美しく生きようと思わせてくれる

 

 

 

 

 

③社会に揉まれ、うまく立ち回っているうちに忘れそうになっている大切なことを思い出す

 

 

 

 

④その、長きにわたって人気を維持しつつ新しいことにも挑戦する姿勢が物語を重厚に

 

 

 

 

先入観にとらわれ、女性アイドルがアイドル的シアターダンスを

 

ただリップシンクで踊っているのだと思い込んだまま見過ごすこともあるだろうPerfumeの活動。

 

なにかをきっかけとして観賞者側の見方が変わると

 

とたんにビジュアルアートのように映り始めるPerfumeのパフォーマンスの不思議。

 

 

 ”美は、見る者の目に宿る”

 

 

純真さを失うとともに視線も徐々に変化してしまいがちです、我々は。

 

 

 

 

 

 「トクサツ ガ ガ ガ」

 

 

バカバカしいコメディーと思い込んで斜に構えて観賞してしまうと”子供だまし”に映り、

 

童心を取り戻しながら鑑賞するとドラマの深いテーマ性が浮き上がってきます。

 

場面転換のタイミングや、主人公の妄想上に現れる等身大のヒーロー像の作り込み、

 

原作でも描かれていると想像する緻密な構成が、

 

単なるコメディーの枠を超えて重厚なテーマを鑑賞者の胸の内に焼き付けてくれる気がします。

 

 

 ”好きなものは自分で決めていいんだ”

 

 

主人公 ”仲村 叶”の心のつぶやきが、朱に交わって赤く染まった大人の心を”白く”塗り替えてくれます。

 

そこは、白が似合うと言われているPerfumeさんの持つ不思議な力に近い気がします。

 

 

 

 

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・・・「ドラマ10、見てないよっ」・・・とお思いのアナタ・・・

 

 

 ”あなたの心の状態が映ります”

 

 

・・・「ちょっと覗こうかな」