Perfumeと安静の優雅 | 全身蜂の巣

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煩悩を持て余せ!


前回の記事は、投げやりで理解しにくいものと判断し、


クドイ解説記事を続けたいと思います。



Perfumeに理屈なんていらないという”感覚型”の方には


共感は得られない記事です。





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前回、古代インドより伝わる聖典「ナティアサストラ」に記されている


芸術家が舞踊家として全生涯を捧げて取り組む舞踊の四大要素を考察しました。




   (芸術としての舞踊の要件)


①美しい肉体


②リズムの感覚


③表情の優雅


④安静の優雅




この中の、



  ”④安静の優雅”




・・・これは、私なりの解釈で平たく言うと



   ”余計な自意識の発露禁止”



もっと現代に置き換えて、”自意識”を噛み砕いて言うと



   ”どうだっ、カッコいいだろっ”・・・と演者が演技しながら思う事はだめだ


   ”どうっ、カワイイでしょっ”・・・・・と演者が演技しながら思う事はだめだ



・・・ということです。




   安静の優雅とは、


*観客を惹きつけよう、というような誘惑から遁(のが)れねばならないということ




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”安静の優雅”の境地を失っている物として、


もっと具体的な大衆芸能的ダンスを指すとこうなります。




   ”どうだっ、カッコいいだろっ・・・○○ザイルなどのダンス


   ”どうっ、カワイイでしょっ・・・・・AK○などのダンス




ここで○○ザイルやAK○ファンの方に誤解をされては困ります。


決して、大衆向け芸能ダンスに魅力が無いと言いたいわけではありません。


今、語っているのは”芸術としての舞踊”です。


つまり、



    自意識を発露すると、舞踊を芸術的にする”安静の優雅”は消え去り


    =芸術的舞踊が大衆芸能的舞踊に表現として変化する




・・・・・・・という事をお解り頂くための比較です(断定的っ)





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では、我らがPerfumeのダンス表現はどうなっているのでしょう。





   (Perfumeのダンス)



①細かく創り込まれているため、自意識を発露する隙はあまり無い


②「運動の自動化」によって無心にダンスしている


③自意識を発露する楽曲は演出的に区別されている


④公演が「あっという間に終わった」との発言より”無の境地”で踊っている




注1=②の「運動の自動化」とは、


   パワーわんこさんから頂いたコメントで閃いた、


   運動の習熟過程で最終的に到達する、



   「今までの練習の中でつかんできた細かいポイントなど


    すべて忘れて、その時、その場に自在に対応できる段階]



   ・・・のことを言います。



注2=④の「無の境地」とは、


    これも、パワーわんこさんから頂いたコメントにより勉強させて頂いた


    世阿弥(昔の芸能プロデューサー)が記した


       「風姿花伝」


    という、芸能指南書に含まれる、芸の奥義として


    到達すべき境地のことです(合ってるのかっ)





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Perfumeライブに於けるダンスの中の、



  ”③自意識を発露する楽曲は区別されている”



を、具体的に挙げると、



 (A群の楽曲)


①P.T.Aのコーナー


②Puppy Love


③MYCOLOR


④心のスポーツ


⑤Perfume



・・・などの観客参加型楽曲によって、


意図的にメンバーの自意識を上手に発露させていますし、




 (B群の楽曲)


①キュート系楽曲群(曲名書けよっ)



・・・等の楽曲のダンスによって、


芸術的な中に、大衆芸能的表現もチラチラ織り交ぜています。






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A=”一体感演出意図”の観客参加型楽曲・・・積極的に自意識を発露させる


B=”芸能的演出意図”のキュートな楽曲・・・芸術の中に人間的魅力を覗かせる


C=”芸術的演出意図”のクールな楽曲・・・・・芸術的魅力で押し切る




この、”C”の楽曲群や、一部の”B”の曲をダンスする際に、


演者、つまりPerfumeの三人のダンス表現時の内面的精神性として、



    ”安静の優雅”



・・・が、大切である筈だと私には感じられます。






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こうして、総合演出のMIKIKOさんの術中にファンは見事にハメられ


Perfumeの多面的魅力も発揮し、


なおかつ、様々なタイプのファンも満足させる、



  (注=様々なファン)


* やっぱ、Perfumeはアートワークありきだろうっ


* やっぱ、Perfumeのライブは一体感ありきだろっ


* やっぱ、Perfumeはカワイイのうっ・・・デレデレッ




・・・という、単独公演が出来上がっています(ほんとかっ)



ただし、ここまでのお話しは、


Perfumeの魅力の内の”ダンス=舞踊”という観点だけを


フィーチャーしているに過ぎません。




これらの無駄な考察を裏返すと、


Perfumeのダンス表現だけに的を絞ってみても、



   「Perfumeは芸術表現と大衆芸能表現の中間的立ち位置に居る」



これを言い換えると、私がクドクド主張してきた、



   「どんなフィールドにも踏み込める絶妙な立ち位置に居る」



   「メジャーフィールドにもマイノリティーにも傾かない立ち位置」



・・・とも、受け取れると思います。






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えっ、本題はどこにいったのかって?


え~っと、本題ってなんでしたっけ(バカかっ)



そうそう、



   「芸術としての舞踊に必要な”安静の優雅”とは何っ?」



・・・でしたね。



それはつまり、Perfumeのダンスを観れば誰でも解る事でしょう(えええっ!)


これを肌で感じていないPerfumeファンは、いずれ離れていくので、




      ”放置しておきましょうっ”






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・・・・・・・・・「読者はオイテケボリかよっ!」・・・とお思いのアナタ・・・・・・・






               そうです






・・・・・・・・「何のためのブログだよっ!」・・・・・とお怒りのアナタ・・・・・・・・





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カッコつける為ですっ





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ウザ~~イッ」