(組織局次長時代の土方明果氏)

 

 

土方明果組織局長の論文が話題になっている

 

12月1日に「しんぶん赤旗」に掲載された文書が話題になっています。

赤旗読者じゃない人のために全文をご紹介します。

 

 

文字が小さいという方は、このサイトで読めます。

 

 

 

日本共産党の組織局長が書いているので、これが中央委員会の見解であり、党大会での松竹伸幸氏の除名処分をどう扱うかを示すものなんでしょう。

松竹氏の行動をこう書いています。

 

見過ごすことができないのは、松竹氏が、自らに同調する党員に対し、本心を隠して党大会代議員になるよう「指南」していることです。

松竹氏は、7月に開かれた「対話集会」で、何人かから「党大会代議員になって除名処分をくつがえしたい」と言われたとのべ、同時に、「その問題を党内でつよく主張すると、反発されて代議員に選ばれないかもしれない」という「不安な気持ち」を聞いたとして、「そこがいちばん難しいところ」、「現在の党指導部の方針に反対していたとしても、必ずしも明確に反対すると言わないやり方もある」(7月10日、ブログ)と「指南」しています。要するに、松竹氏は“自分の本心を隠して党大会代議員になり、大会の場で公然と批判せよ”という工作を行っているのです。

 

松竹氏のブログを「反共攻撃」だとして、長崎県委員会がこれをネタに「しんぶん赤旗」の拡大や党員獲得に成功したことが8中総で述べられていました。

今回も松竹氏のブログが党大会引き締めのネタに使われています。

 

そして土方氏はこう展開します。

 

松竹氏が行っている党内に自らの同調者をつくろうという活動は、「党内に派閥・分派はつくらない」(第3条)と明記した規約に反する行動を行うよう、党員にけしかけるものであり、党外から、わが党の自律的ルールである規約を破壊する行為です。

“本心を隠して党大会代議員になれ”ということは、規約の精神を真っ向から踏みにじるものです。党内で規約にのっとって自由に意見をのべる権利はすべての党員に保障されています。もし党員が「党指導部の方針に反対」であるなら、支部総会や県・地区党会議で堂々と表明し、真剣な討論を行うべきでしょう。“本心を隠して党大会代議員になれ”と「指南」することは、党内の率直で民主的な討論を、二心的な議論に置き換えようという、たいへんに卑劣なやり方と言わなければなりません。

 

ある党員が「松竹伸幸氏の除名処分のことを述べると代議員になれない」という悩みを松竹氏に言いました。松竹氏がブログで、それなら話題にせずに代議員になればいいと答えました。土方氏はそれを「本心を隠して党大会代議員になれ」というのは「二心的」だと批判しているのです。

つまり、「お前は松竹の顔を踏めるのか!」と。

 

江戸時代の「踏み絵」かっ!

 

 

江戸時代には、キリストが描かれた踏み絵をお代官様の前で踏ませ、隠れキリシタンを暴いていました。

 

おお、神さま!

 

 

様々な人からのツッコミ

 

このことはネットで話題になっています。

もうtogetterが出来ているのです。

 

 

 

 

コラム「さざ波」には、「ご都合主義はどちらか?」という主張が載っています。

 

土方文書はさらにこう言っている。「党外から党規約を破壊する行動を行いながら、党規約を根拠に自分の『除名の再審査』を要求する。このようなご都合主義というほかない態度は、どの世界でも通用するものではありません」。いや、ご都合主義なのは、党員が自己の本心を隠さざるをえない党内状況を一貫してつくり出しておきながら、そのことをまるで「鬼の首を取った」かのようにあげつらう党指導部自身である。卑劣なのは、絶対に少数意見の持ち主が党大会の代議員に選ばれないよう全力を尽くしながら、少数意見を党内で発表する権利があるなどとうそぶく党指導部である。

 

 

 

 

ヒラ党員の伊東洋一さんは、素朴な危惧をこう述べています。

 

今回、一人でも反対が出ないように、反対意見は完全に抑え込む、反対意見を持つ党員は、党大会の代議員に選出されないよう、支部総会、地区党会議、都道府県党会議で厳しくチェックする体制を作ろうとしているようです。

 

 

 

さて、松竹伸幸氏の除名処分の原因となった「分派活動」で行動を共にしていると言われている鈴木元氏はどう思っているのでしょうか?

 

さっそくYouTubeで語っています。

 

鈴木氏が問題にしているのは土方論文のとくにこの部分です。

 

党外から党規約を破壊する行動を行いながら、党規約を根拠に自分の「除名の再審査」を要求する。このようなご都合主義というほかない態度は、どの世界でも通用するものではありません。

「除名の再審査」そのものは党大会が適切に対応することになるでしょうが、松竹氏が行っている卑劣な党破壊とかく乱の行動は、「除名の再審査」を求める資格そのものを厳しく問うものとなっているといえましょう。

 

党中央としては、松竹伸幸氏の除名処分の再審査を党大会で門前払いするわけにはいかない。といって、そのまま審査すると同調者が出るかもしれない。そこで再審査する資格なしとするつもりだろう、というのが鈴木氏の読みなのです。

 

 

 

当の松竹氏は?

 

当の松竹氏の見解はYouTubeで見ることができます。

 

 

 

 

松竹氏は、今の党幹部はそもそも日本共産党の規約を正しく理解していないと反論しています。

 

土方氏のこの部分に引っかかっているのです。

 

“本心を隠して党大会代議員になれ”と「指南」することは、党内の率直で民主的な討論を、二心的な議論に置き換えようという、たいへんに卑劣なやり方と言わなければなりません。

 

では、民主的に討論したいなら、議案に議題として取り上げるべきなのではないかというのが松竹氏の主張です。

 

そりゃそうでしょう。

 

と、ツッコミどころ満載の土方氏の論文です。いや、隠れキリシタンあぶり出しお触れ書きといったほうがいいでしょう。

さて、党員の代議員は江戸時代的に「踏み絵」でひっかかっちゃうのか、キリスト教者であることを隠して党大会で発言できるのか?

 

党大会が楽しみです♡