今朝、父方の祖母の姿が突然浮かびました。
父の実家は富山県です。
東京に住んでいるため、数年に一度しか会いに行くことができませんでした。
遊びに行くと、毎回、大歓迎をしてくれました。
そして、帰る時には寂しそうに見送ってくれます。
私が20歳頃、祖母も80歳を過ぎて、気丈には振るまえなくなっていたのでしょう。
迎えのタクシーが来たので、最後に挨拶をしようとしたら祖母の姿が見えません。
叔母が探しに行くと、家の中で泣いていたようです。
叔母に連れられて号泣しながら来た祖母に挨拶をして車に乗りました。
結婚をしますと報告をした私にお祝いのお金を送ってくれた後、あの弱々しい身体で郵便局まで行き、さらにお金を入れ直してくれたと聞きました。
次に会いに行った時には祖母は病院のベッドで、いくら話しかけても眠ったままでした。
あの日の祖母の涙を思い出すと今でも涙が出ます。
私の為にあんなに泣いてくれた姿を思うと、捨て鉢になってはいけないのだ、自分を大切にしようと思えるのです。
祖母からの贈り物です。