5月11日オープンについてのお話もろもろ | パティスリー ラヴィルリエのブログ

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大阪 梅田にあるパティスリー(ケーキ屋)です。フランス菓子を初め、焼き菓子やパン・ジャムなどもあります。

おはようございます。

いつもラヴィルリエにご来店頂きありがとうございます。
また こちらのブログをご覧頂きありがとうございます。

シェフの服部です。


ブログを書くのはかなり久しぶりです。
と言うのも 今回は 僕自らお伝えしたい事がありまして。


先日 とりあえずのご報告をさせて頂きましたが 以前 ラヴィルリエがありました神山町にて 新しいお店を始めさせて頂くことになりました。

今回のお店は お菓子屋ではなく
ワインバーというか パブというか・・・
食事が出来てお酒も飲める。
そんな空間です。

お菓子屋なのに?という声も上がりそうですが
ご説明しますと、僕が飲食の世界に飛び込んだきっかけの話になってしまうのですが…
実ははじめ 僕はフランス料理がやりたくて この世界に入りました。
しかし はじめに門を叩いたお店のシェフに 「料理人になりたいのなら 先ずは菓子を学んでこい!」と言われ
当時はしぶしぶお菓子の世界に進む事になります。
この後の話は 色々と長くなりますので またの機会に・・・


今でも ずっと料理は好きで うちで料理をすることもよくありますし 料理は楽しいです。

そんな想いを抱きながらフランス菓子を作っていくのですが
十数年前に初めて渡ったフランスで見たお菓子屋には  なんと お店に惣菜が並んでいました。
パテやトゥレトゥール。。
「おおっ!!すごい!!
日本のお菓子屋とは違う!」
そう衝撃を受けた事を よく覚えています。

そして 僕もいつかは・・・という想いを抱きながら 今に至っています。

お店を持ってからも 何度もサレもの(しょっぱいもの)に挑戦していくのですが
行程が全く違ったり 何より悩まされたのは  匂いと味がお菓子に移ることです。

これではダメだ、別の場所で作らないと!
でも自分は菓子に専念したいし、 誰かに頼むしかないかなぁ~
だったらいつか神山をそういう場所にしよう!

と頭の片隅にいれながら準備を進めてきました。
でも サレもののためだけに あれだけのスペースを使うのも勿体ないなぁ~
じゃあ小さくて無理なくお客さんに楽しんで頂けるスペースにするのも面白いな。 そんな考えも浮かんできました。

誰にやってもらおう。
少し距離もあるし  僕が思う形に共感して任せたいと自分が思える人がいいなぁ。

それに女性にも気軽に来てもらえる空間にしたいから  シェフは出来れば女性がいいなぁなんて思っていました。

そんなこんなしながらバタバタと何年か過ぎた3年程前  今回お店を任せる事になった藤原律子に出会います。

始めの印象は破天荒でだいぶ変わった人だと感じました。面白い人でしたが  僕が思っているシェフ像とはかけ離れていました。

彼女とはひょんな縁から彼女がプライベートでやっていた料理教室でコラボをする事になりました。とても人気の高い教室で生徒さんもとても楽しそうでいい雰囲気を醸し出していました。

コラボも終わりその時に生徒さんに出していた料理を頂きました。

その時の料理が僕の心に点を残しました。
荒削りですし、料理の基礎もなってなかったのですがなんとなく心がホッとする。もてなしの心がこもっているように僕には感じました。

こんな人がやってくれたら面白いかもな。そんな気持ちからでした。それから何度かコラボをさせて頂き、料理も食べさせて頂き、全てが美味しいと言える料理ではなかったですし、生徒さんとの距離感も先生と生徒というか友達のような距離感でたまになめられてるなぁなんて思う事もありました。人を惹き付ける反面嫌う人もいるだろうなとも。

しかしその場所で生徒さん達はとても楽しそうにその時間と空間を楽しんでいました。

教室が終わると本人はクタクタで如何に気を遣っているのかというのが見て取れました。
お客さん(生徒さん)に楽しんで貰いたい強い気持ちを持つ。
技術はないけれどもそんなおもてなしの心を持った人にやってもらえたらなと声をかけました。

彼女は二つ返事でやりたいと答えました。長年勤めた会社を辞め、ある程度の年齢からの飲食の世界。半端ではありません。
本人もわかってなかったでしょうし、僕も彼女がある程度に成るまで時間が掛かるだろうと(こんなにかかるとは思いもしませんでしたが。。汗)

いろんなお店に研修に行かせて頂き、本当にたくさんのシェフの皆さんにお世話になりました。
(まだちゃんとご挨拶にお邪魔出来てない方々も沢山いらっしゃいます。大変申し訳ありません。必ずお邪魔させて頂きます)

お互い挫折しそうにもなりました。心が折れそうになった事も。でもやはり彼女は料理が作りたくて、お店をやりたいという強い意志を持っていました。

そして約三年経って今やっと人様に少しは喜んで頂けるんではないか?というところまで来れたと思っています。ですのでオープンを決めました。

改めましてですが5月11日にひっそりオープンさせて頂きます。
(本当にギリギリの告知になってしまいました。申し訳ありません)

店名はオ・コントワール・ド・ローキデ(店名の由来はまた後日改めて書かせて頂きます)

テーブル着席のお料理は当面お任せコース1本のみです。フランス料理をベースにシェフのテイストを入れた5皿の料理(生ハムのお皿が一皿含みます)と僕の考えた
デセールを1皿加えて6皿の構成

料金は4,500円(税別)
席数8席

立ち飲みカウンターは
軽いおつまみとドリンク。(ドリンク値引きあり)

営業時間は18:00~0:00
(オーダーストップ 着席は21:00
立ち飲みカウンターは23:00)

申し訳ございませんが お子様はお断りさせて頂きます。
貸し切りの場合は お子様も大丈夫ですので 詳しくはお店までご相談ください。


少しずつではありますがこういった形で初めて行こうと思っております。


まだまだ、まだまだ足りませんが藤原の思いのこもった料理を是非皆さんに味わって頂きたいと思っております。

ご予約も承っておりますのでお気軽にご連絡ください。

大変長文となりましたが、お付き合い頂き有難うございます。

ラヴィルリエ、オ・コントワール・ド・ローキデを何卒よろしくお願いします。


服部 勧央