おはようございます！
今日もいい天気ですね！
野菜
が素材となる洋菓子についてお話します。
「甘い系の話」
野菜を使ったお菓子はフランスのパティスリーでもあまり見ることはありませんが、家庭では作る人も多く家庭向けのレシピはさまざまに工夫され紹介されています。
👩🏻🦰👨🏻🦰🧓🏻👵🏻
日本にも以前から
「キャロットケーキ」🥕
「パンプキンパイ」🎃
「スイートポテト」🍠
など野菜系の洋菓子は多くあります。
個人的には野菜素材は身近な感じもして長く愛されているなぁと思っています。
和菓子では
例えば
「ずんだあん」
の枝豆は野菜素材です。🫛
そして本来穀物の部類ですが小豆など豆類を使った🫘
「あんこ」
も入れると和菓子は野菜のお菓子とも言えそうです。
※以下農林水産省のホームページより抜粋。
「豆類」とは乾燥穀物向けに収穫される作物のみを指し、同じマメ科でも、野菜に分類されるさやいんげんなどは対象外。油の抽出や種子用が目的の作物も、「豆類」には含まれないとされています（国連食糧農業機関の「マメと派生産物」の定義による）。
👇
豆のこと、もっと知りたい。：農林水産省 (maff.go.jp)
より。
草餅に使われる
「よもぎ」
もパッと思い浮かびますが野菜と言うよりは野草のカテゴリーでしょうか？
話をパティスリーに戻します。
～〈コンフィズリー類〉砂糖菓子～
「ジャム」や
「パート・ド・フリュイ」（ハードゼリー）
では
ニンジン、トマト、セロリ、サツマイモなど見かけます。
【パート・ド・フリュイ】
「コンフィ」（糖漬け）
（※料理では塩漬けも含みます）
アンゼリカは野菜ですし、日本でも10年ほど前にタルトなどで流行った
リュバーブ【Rhubarbe】
はジャムや冷菓にも使われる野菜です。
※アンゼリカ【Angelica archangelica】
フランスでは主にアルザス地方など涼しい地域で自生・栽培されています。
日本では「フキ」で代用されています。
👇「リュバーブ」
爽やかな酸味があり洋菓子に適しています。
想像よりでかいです。
担ぐようなサイズです。
そのまま焼きこんだり、コンポートにしたりします。
👇このページで少しお話しています。よかったら。
～〈レストラン〉～では
シャーベットの素材としてトマトやセロリ。
野菜とは若干違いますがバジルなどもデザートに使われています。
👇「べトラブ ルージュ」（赤ビート）
【betterave rouge】
甘い野菜で多くはサラダにしますがジャムにしても美味しいです。
※フランスでは角切り又は千切りにしてドレッシングをかけて食べます。
まな板は真ムラサキになります。笑
茎と葉は取りのぞいた丸い部分だけでよく売られています。
皮も取り除き後は切るだけの真空パックになっているものもあります。
👇私は作った事が無いのですが(^_^;)
赤キャベツはジュレなどにも使われます。
私の実感ですが野菜素材は甘い系でも多分レストランの方が多く使われていると思います。
ここまではいわゆる
「甘いパティスリー（お菓子）」
の話でしたがここからは
「しょっぱい系の話」
をします。
※ポテトチップなども野菜を使ったしょっぱい系のお菓子ですが、ここではスナック菓子以外のお話をします。
🥔
良く知られる
🎃パンプキンパイ【Tarte à la citrouille】
や
🥕キャロットケーキ【Cake aux carottes】
など以外は
パティスリーで野菜を使う商品は
「総菜」
のカテゴリーになる事が多くなります。
「お菓子」と言うとちょっと？
となりますが、フランスのパティスリーでは総菜も扱いますので参考までに範囲を広げ少しお話します。
「ケーク サレ」【cake salé】
と呼ばれる塩味ケーキがあります。
代表的な素材は
パプリカ、ズッキーニ、ほうれん草
「オイル漬け」（トマトなど）
や
「酢漬け」（ピクルスなど）
など。
🫑🥒🌽🥦🥬🍅
一見普通の甘いパウンドケーキの見た目ですが、甘くない生地に混ぜ込み油脂もオリーブオイルなどが使われます。
野菜の他にベーコンやハム、オリーブなども使い日本人からは
「ケーキのような見た目の総菜」
と言う感じでしょうか。
👇フランス語のページですがサクッとお検索したら出てきたので、貼っておきます。
こんな感じでたくさん出てきます。
ケークサレは日本でも聞くことはありますが、日本のパティスリーで商品として見たことはありません。見逃してるだけかもしれませんが・・・
(^^;
日本ではこれまで
「フランス菓子に野菜」
というイメージはそれ程無かったように思います。
しかし近年様々な野菜を粉末にした素材が広まり、容易に洋菓子にも取り入れる事が出来るようになりました。
好みは別として
「カラフルな仕上がりが演出できる」
こと、そして
「なんとなく健康志向があり」
罪悪感も薄まり女性シェフや女性消費者には特に評判が良いようです。
※生野菜は基本水分が多いので（美味しい）レシピを出す時にそれなりの経験が必要です。
いかがでしょうか？
野菜素材はパティスリーとしてしっかり成立しますので何かの機会に取り入れてみると新しい発見があると思います。
それでは皆さん
愛ある一日を！
～おまけ～
過去に撮った動画が幾つかあったので一部貼っておきます。
参考になるかは分かりません。笑
👇セロリのグラニテ
👇生姜ケーキ
基本生姜は香辛料としてとらえますが、一応。
👇かぼちゃ