おはようございます！
今日もいい天気ですね！
卒業を控えた製菓学校の生徒さん。
学校によって違うと思いますが
「卒業コンテスト」
「卒業制作」
「卒業実技試験」
が行われている頃かな？
終わった頃？
このページは久しぶりに学生向けの話です。
数年前、私もとある製菓学校で卒業試験の外部審査をさせていただいたことがありますが
『皆さん』
…と言いたいところですが
『一部の生徒さんを除く皆さん』
真剣に向き合っていたと思います。
更に正直に言うと試験の日だけ真剣で
「あーこの子真面目に授業受けてこなかったな」
と分かる生徒さんがいたのも事実です。
学校で身に付けた
『技術と知識』
先生からも言われていると思いますが現場では必ずしもうまく活用出来るものばかりではありません。
だからと言って
「学校で習ったことなんか何の役にも立たない」
と判断するのは？
何事も経験です。
「知識と経験は積み重ねが必要」
だと思うので、私個人としては多ければ多いほど良いと考えます。
その時は
「そうでもない」
と感じた事でも
歳を取った時
「あっ！そういえば」
という事が多くなります。
これは一生続くと思っています。
私、おじさんパティシエが
「おじさん、おばさんパティシエ達」
を見て感じる事があります。
過去に多くの経験があり、必要な知識もある。
けれど
「新しい経験が少ない（ない）」
人が意外に多い。
その人たちを責める意味ではありませんので勘違いしない様に。
特に私よりも先輩達の日本の洋菓子黎明期を支えた新しい文化へのチャレンジは尊敬します。
※外国からの輸入文化なので日本では洋菓子そのものが新しい文化でした。
その為か大きな進歩を知らなくても
「それなりに行けてしまっていた」
過去があります。
多くの職業で言える事だと思っていますが
「経験の積み重ね」
は新しい気付き
つまり
「新しい知識を得る事にもつながる」
と思っています。
※10回の繰り返しより
1万回の繰り返しの方が遥かに新しい発見をする確率が高くなります。
一見変化のない
「毎日同じことを繰り返す」
事を否定していないという意味です。
洋菓子の世界でいえば
「新しい機械」や
「新しい素材による器具」
それを用いた
「新しい製造方法」
などの進化に対応できるようにするには自身が進化するしかないと思っています。
今、身近なものだとシリコン製の道具。
少し前であれば冷凍庫もそうです。
冷凍庫は保存目的以外に冷凍技術を使った仕込み方などが生み出されました。
これらを順次取り入れ、有効に利用することは必要不可欠だったと思います。
過去の経験だけに頼ると、ある一定期間は上手く行く事もありますがそれを過ぎると…
※「伝統とテクノロジー」のページで少しそんな話もしました。
👆
よかったら
「製菓学校や調理師学校で学ぶ」
「学生から社会人になる」
このような立場の変化も新しい経験を積むことだと考えます。
それと私個人の実感ですが、知識と経験は新しくなければ（ほとんど）意味がない。
しかしその知識と経験は
「過去からの積み重ね」
である必要がある。
と思っています。
その時だけ頑張ってもいい結果は出ないという意味です。
冒頭の卒業実技試験の話もそうです。
過去を知っていると
「新しい」
という事実に気づけます。
逆も言うとまだ変化していない（少ない）事も理解できます。
「どこがどのように」
「どの過程を経て」
今があるのかがわかると
「一番有用な答え」
が導けるようになります。
将来
「何かをしたい」
もしくは
「しなければいけない」
場面が訪れた時
「何が最も有用なのか？」
「幾つの選択肢があるのか？」
自分で見つける必要が出てきます。
その為には少々面倒な事でも若いうちから多くの経験しておかなければ将来できることが少なくなりますし強度も精度も悪くなります。
「学校からプロの現場へ」
と立場は大きく変わり新しい経験と知識を得るチャンスが増えます。
みんな頑張ってほしい。
それでは皆さん
愛ある一日を！
親子で
『見て、読んで、作って、楽しめて、学べる』
食育に繋がる様な
絵本を出版したくて色々構想を練っています。
調理系の出版社ではなく
絵本の出版社の方が
もしこのブログを見て興味を持っていただけたら
嬉しいです。