日本でもお菓子作りが【普通】になればなぁ | ~ 今日もいい天気 ~

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【時短も簡単も基礎の応用】
仏菓子職人&パティスリーインストラクターが
『美味しいものを正直に』お話するブログです。

おはようございます!

今日もいい天気ですね!晴れ

 

 

 

昨今のパティスリーブームの影響なのか

〈お菓子作りは趣味でするもの〉

から

〈お菓子作りをしている人はマニア

と、なんとなくそんな図式があるような気がします。ほっこり

 

🌞

 鳥気づき 鳥気づき 鳥気づき

 

私の少年時代(昭和40年代)は洋菓子作りをする家庭は現在よりずっと少なかったと思います。ニコ

 

私は東京の下町育ちですが当時

「クッキーを焼いた」クッキーのプレゼント

とか

「ケーキを作った」スイーツ

などご近所さんや友人から聞いた記憶がありません。

〈ケーキはケーキ屋さんで買うもの〉

でした。

バースデーケーキキラキラ音符ハート

 

当時のケーキ屋さんは今のケーキ屋さんよりはるかに利用しやすかった(身近だった)と思います。ニコニコ

にやりどういう事かというと…

今のケーキ屋さんの多くは敷居の高い

”パティスリー”

になっていて私でも少し気合を入れないと入れません。ほっこり

 

 

 

以前(昭和)ケーキ屋さんの多くは

現在、駅に店舗を構えるコージーコーナーさんの様に

通路(道路)に面した位置にショーケースがあり、立ち止まりやすく道すがらケーキを見る事が出来ました。

🚃👨🏻‍👩🏻‍👧🏻‍👦🏻

※駅前の和菓子屋さんなどでも洋菓子を作っていた

というのも理由だと思います。

多くの和菓子屋さんはショーケースが道路に面していました。

🍡 🍰 🍡 🍰 🍡 🍰

※ちなみにフランスのパティスリーではショーケースが

L字型に配置されている店舗が多くあります。

その場合一方は店内もう一方は道路側に面しています。

🚶🏻‍♂️🚗🚲🦽

 

扉をくぐった先にショーケースがある今のパティスリーには入店したら

「絶対に買わないといけない空気感」

もあり人によっては気軽にのぞくことが出来ず、店内に入る勇気が必要になっていると思います。

※『扉の外や窓から店内のショーケースを覗いている人が、そのまま立ち去ってしまい店員さんがさみしい思いをする。』

~(>_<汗)\

昨今の〈パティスリーあるある〉です。笑

 

 

ピンクドーナツ ホットケーキ ドーナツ ホットケーキ ピンクドーナツ コップ

 

昭和40年代、ほとんどの家庭に

オーブンはありませんでした。

そんな事情もあり洋菓子自体は一般的だったのに「洋菓子作り」は広まらなかったのだと思います。

※天火(てんぴ)と呼ばれるオーブンはたまーに見かけました。

ガス台の上に乗せガスの火で温度を上げる仕組みです。🔥

※電子レンジももちろんありませんでした。

ギリギリ普及し始めた頃?だと思います。

※フランス料理はオーブンを使う事が多い為、以前から多くの家庭のキッチンにはガスオーブンがありました。

 

当時日本では”洋菓子”には入らないとは思いますがフライパンで作れる

〈ホットケーキ〉や

蒸し器で作る

〈蒸しパン〉

などを作る家庭は多かったと記憶しています。

※昭和の家庭ではおやつに〈蒸かし芋〉🍠だったり

〈お赤飯〉や〈餅つき〉をする家庭も多かったため

「蒸し器・せいろ」は多くの家庭にありました。餅

 

他には電気冷蔵庫が一般家庭に普及したおかげで

「ゼリエース」でゼリー作り

などお母さん達もソコまで気構えずに、子供たちは楽しい実験的な要素もあって作られていた気がします。

※私はハウス食品の回し者ではありません。笑

カレー 歩く飛び出すハート

 

 

※少数ですがホットケーキミックスで

〈揚げ菓子(ドーナツ的なモノ)〉🍩

を作られていた人はいました。

 

ヒヨコ プリン ヒヨコ プリン ヒヨコ 虹

 

 

私は当初

「お菓子作りをしている人の一助になれば」

「それまで興味のなかった人が興味を持つきっかけになれば」

という思いでいましたがそれは少し違っていたようです。

 

今は

「日本でも洋菓子作りが普通になればいいなぁ」

と思っています。ほっこり

 

もちろんフランスでも趣味としてお菓子作りを楽しんでいる人は沢山います。

しかしそうではない人でも食事の

サラダを作るのと同じような感じで

デザートも作られていると感じます。ステーキ サラダ カップケーキ ナイフとフォーク

つまり食卓の一品としてのお菓子です。

それが普通の事なので製菓材料も

〈特別な食材〉

ではなく

街のスーパーマーケットで普通に販売されています。

 

牛しっぽ牛あたま さくらんぼ ペロペロキャンディー 音符

 

私は日本で洋菓子を作る時

〈材料集め〉

にハードルがあるとお考えています。

〈砂糖〉〈牛乳、バター〉

〈小麦粉〉〈卵〉

製菓に使われるこれらの材料は日本のスーパーでも購入することが出来ますが、普段洋菓子作り以外で消費される食材です。

ニコ

しかしお菓子作りを続けていると色々なレシピにチャレンジしたくなると思います。ほっこり

すると途端に

〈スーパーでは購入できない〉

〈販売されていても高額〉

もしくは

〈ネット通販でしか見付けられない〉

材料がレシピに出てきます。

※更に洋菓子専門の道具も必要になり始めます。

驚き汗

ここで大きく3つのケースに分かれるようです。ニコ

1:お菓子作りから遠ざかってしまう人。

2:それまでのお菓子を繰り返し作る人。

3:ハードルを越えてネットなどで特別な材料や道具を購入する人。

 

このうちの3に当てはまる人は周りから見て

【マニア】

と認定されるようです。

ほっこり

私としては微力ながら1と2に該当する人達に手を差し伸べる事がパー

”良い事”

と思っていましたが、それには日本の洋菓子文化がもっと

【普通】

にならなければ難しいんだろうなぁと感じ始めました。

これは私一人が何かを頑張ったところで解決出来る事ではなく、フランス(ヨーロッパ)の食文化そのものの理解もないとなかなか難しく、直ぐに

【普通】(一般的)

にはなりそうもありません。ほっこり

 

 

 

 

それでは皆さんバイバイ

愛ある一日を!

 

 

スプーンフォーク フランス にんじん プリン 牛

 

~おまけの独り言~

 

言葉を選ばず言わせてもらえば

「”下手”にパティスリーブームなんか来なければよかった」

「そのせいで楽しめる人の分母をずーーっと小さくした」

と思っています。

どの分野でもマニアと呼ばれる人がいると(目立つと)

「普通に気軽に」

始めたい、楽しみたいと思っている人にとっては

「入りにくい始めにくい」

そしてお菓子作りをしている人の中には

「身近な人以外には黙っている」

印象があります。

(*^_^*)あせる

 

日本の洋菓子文化がコアな人が喜ぶマニア文化になりつつあると感じているので

「ちょっと心配」

という感じです。

ほっこり

 

親子で

『見て、読んで、作って、楽しめて、学べる』

絵本を出版したくて色々構想を練っています。

調理系の出版社ではなく

絵本の出版社の方が

もしこのブログを見て興味を持っていただけたら

嬉しいです。