おはようございます
今日もいい天気ですね!
「ゆず」
今日は冬至という事で
「ゆず」
のお話しをしてみたいと思います。
和菓子、和食には欠かせない
「ゆず」
洋菓子の材料としても使われる事が多くなりましたね。
ゆず味噌
「ゆず」独特の香りは洋菓子の素材としては
「懐かしさ」と
「新鮮さ」
なぜか相反する2つの感情が感じられる不思議な素材だと思っています。
日本人のDNAに刻まれた
《何か》
があるのかも知れませんね。
個人的に小さな頃はあまり得意な香りでは無かったのですが、小学校の高学年くらいから突然お正月には無くてはならない食材になりました。
〈なます〉
〈お雑煮〉
などに欠かせないです。
ニヤリッ
20年以上前
(私がフランスで働いていた頃)
日本人パティシエがフランスのコンクールで
「ゆず」を使ったお菓子で挑戦していました。
しかし評価はイマイチ・・・・。
私の感じた印象としてはヨーロッパの人達に当時まだ「ゆず」は馴染みが無く
「えっ?何?」
というような反応だったと思います。
突き抜けるほど美味しければ話は別です。
まだ知られていないお国柄を出したり
あえて知られていない素材を使うのは
「理解されないだろうなー」
と感じていました。
当時既に日本からの
作品
(コンクールなのであえて作品と言います)
は技術的精度は高かったと思いますが
〈新しい技術〉は乏しく
ヨーロッパではまだそれ程知られていない
〈和素材〉
ゆずや抹茶などでインパクトを残そうとする傾向があったように感じます。
黎明期には必要!
しかし上位に入る作品に共通していると感じたのは
技術精度より
仮にまだ検討の余地がありそうでも
『新しい』
技術(アイデア)
言い換えると伸びしろがある
アイデアを次々に出しているという印象でした。
知られていない
〈珍しい素材〉
でインパクトを残そうとするよりも
皆が知っている素材を
新しいアプローチで
インパクトを残す事の方がより高い評価を受けていたと思います。
「オーこれをこうしたか」
みたいな感じです。
これは日本人パティシエにはとっても難しいと感じました。
当然彼ら
〈フランス人、イタリア人、ベルギー人〉
などの方が洋菓子の
「ベタな素材」
は子供の頃から食卓にあり、身近な食べ物で日本人より深く理解していると感じたからです。
※ちなみに私が初めてブルーベリーやラズベリーを食べたのは製菓学校に入学してからです。平成前の話です。
実際上位のお菓子は
〈ラズベリーとチョコレート〉
のお菓子などスタンダードな素材の組み合わせが多く、ただ
それプラス
チョットした
アイデア
「素材」や「処理方法」
その「構成比」で
あっと言わせていたと思います。
※今でもまだ一般的ではありませんが
フランスでも「YUZU」で通じるようになってきました。
「ゆず」を栽培している農家もあります。
「ゆず」はムースなどの生菓子、パウンドケーキなどの焼き菓子、チョコレートやパート・ド・フリュイ、ジャムなど様々な洋菓子の素材として強い印象付けをする事が出来ると思います。つよい
家庭でのお菓子作りでも比較的アレンジしやすいと感じます。
パウンドケーキに皮のすりおろしを加えるだけで、爽やかで少し苦味のあるような香りがとっても美味しいです。
リキュールを使うとチョット大人向けに
ムースなどは
例えばオレンジのムースのレシピを見つけ、オレンジジュースの一部をゆずのジュースに置き換え、すりおろした皮で香りを付ければめっちゃ美味しい
「ゆずムース」が出来ます。
カスタードクリームにすりおろしの皮を入れればシュークリームやミルフィーユなど
可能性は無限∞ですね。
いかがでしょうか?
「ゆず」
家庭のお菓子作りでも活躍しそうな気がしてきませんか?
今日はゆず風呂!風邪をひかなくなります
※子供の頃、我が家では布で包まれたミカンの皮がお風呂に浮いていました。 うちだけでしょうか?
それでは皆さん
愛ある一日を!