「タルト【Tarte】」 つづき | ~ 今日もいい天気 ~

~ 今日もいい天気 ~

仏菓子職人&パティスリーインストラクターが
『美味しいものを正直に』お話するブログです。

おはようございます!

今日もいい天気ですね!晴れ

 

 

「タルト【tarte】」

の続き。

うーん

 

 

 

リモージュ郊外のパン屋さんで働いていた事があります。

コッペパンお菓子も作っていましたスイーツ

  下矢印リムーザン地方の絵はがき

近くには、こんな湖が!上矢印夏のバカンスシーズンは人がいっぱい!

 

 

私が働いていたパン屋さんは

〈実店舗〉と

〈販売カー2台〉と

〈ホテルやレストラン〉

への配達をしていました。

 

 

この町では夏に

「レーヌクロード」というフルーツの

《レーヌクロード祭り》がありました。クラッカー

 

私が働いていたお店でもものすごい数の

「レーヌクロードのタルト

を焼きました。

※これはヤバかったです滝汗

このお店では普段私は主にパンを焼いていました。

食パン出来る時にはパティスリーもお手伝いしていましたが、基本パンの勉強の為に働いていました。

 

しかしこのお祭りの時だけはパン職人も販売員も総出でタルトを焼きました。

おーっ!おーっ!DASH!

 

日本では馴染みの薄いフルーツですが、

「レーヌクロード」とは

スモモの仲間で

色は緑色

大きさは梅より一回り大きく

見た目は?

「凄く美味しそうっ!」

とはならないです・・・・・。真顔

 

しかしフレッシュで一度食べ始めると

「次、また次!」

もぐもぐもぐもぐもぐ

と止まらなくなる美味しさです!!

ウシシ

 

フランスでは珍しいフルーツではなく、夏の間ほとんどの市場で見る事が出来ます。

しかし買うタイミングは大事!

時間が経った物は全然美味しく無くなってしまいます。

ショックショック・・・

とってもみずみずしく強い甘みがあり、少しの酸味とのバランスも良く風味もしっかりしている。

焼いても更に美味しくなる。

そんなフルーツです。ラブラブラブ

 

はじめてこの

「レーヌクロードのタルト

を食べたときは衝撃でした。

絶品です。

お願いうっま・・・。

 

生地はブリオッシュ生地を使っていました。

カスタードクリームを薄くならし

レーヌクロードをのせて焼きます。

皮もそのまま焼きます。

「種を抜くバージョン」

「種を付けたままバージョン」

がありましたが多くのお客様は

「種付きバージョン」

を買われていました。

種付き

「甘み」「旨味」「香り」

がとても強く種をモゴモゴよけながら食べるのも何だかスゴく楽しくて私も圧倒的に

「種付きバージョン派」です。

おーっ!

 

 

 

ルクセンブルクのレストラン

で働いていたときは

レストランの庭に実っている

「りんご」りんご

「プルーン」

を使ってタルトを焼いていました。

この「レストラン」にはアントニオというポルトガル人の庭師が働いていました。

口笛いつも陽気音譜歌ってる

庭木の手入れをしながら料理に使う

「ハーブ」

のほとんど全てと数種類の

「果物」

を育てていました。

キラキラいろいろ

「プルーン」など食べ頃になるとアントニオが声をかけてくれて、一緒に収穫してその日のデザートに使います。

ニコこれが出来るのはスゴい!

 

基本「ソルベ」

「タルト」にしていました。

めちゃくちゃ贅沢だと思いませんか?ウインク

黒服(ウェイター)達はお客様にサービスする時、庭を見ながら

「こちらの庭で朝収穫したフルーツをタルトにしました。」パー

などと説明するので、お客様はその情報だけでも気分が明るくなり、更に美味しく感じられ、とっても良い印象を持ってもらえていたと思います。

「説得力」がスゴいです。ニコ

 

私にとってリモージュ郊外のパン屋さんで作った

「レーヌクロードのタルト」

とルクセンブルクのレストランで作った

「プルーンのタルト」

が過去に食べた

〈美味しいタルト〉

のツートップです。合格

 

 

 

フランスフランスでも日本日本でも使われますが

「ネクタリンのタルト」もスゴく美味しいです。

もぐもぐおいじー!

日本で作られているフルーツの中でも

ネクタリン

「味、香り、風味、食感」

がバランス良く

「焼きっぱなしタルト」

にスゴく向いていて美味しいと思います。 ほっこり焼くと香りが良く出ます!皮はむき、種は取ります。

 

 

フランス・ロレーヌ地方に

「メッス【Metz 】」

という街があります。フランス

ここは

「ミラベル」

【Mirabelle】

というフルーツの生産地で有名です。

夏には「ミラベル祭り」も開催されます。

スモモの仲間で色は黄色く大きさは日本の

「梅」くらいでしょうか。

フレッシュで皮ごと食べる事ができ

〈少し上品〉

な印象の甘さです。

ニコおいしい!

 

 

 

ルクセンブルクで働いていたときメッスから車で通勤(車で片道60㎞)していた仲間がいて

「地元のミラベルスゴい」

と自慢してきました。ねーすごい

そんなにスゴいのかと興味が湧き、夏に連れて行ってもらいました。

(お祭り期間では無かったのが残念ショック

街のパティスリー(洋菓子店)の全てで

「ミラベルのタルト」

を作っていて

〈ミラベルのアイスソフトクリーム

〈ミラベルのリキュールリキュール

〈ミラベルのジャム〉

などたくさんの

ミラベル関連商品が販売されていました。

 

どれもとっても美味しくて普段私はあまりお酒は飲まないのですが、カフェで

「ミラベルシロップのビール割り」

を飲んじゃいました。

生ビールめっちゃ飲みやすくて美味しいっ!

照れ酔った・・・・

 

タルトもめちゃくちゃ美味しかったです。

ほっこり

 

ミラベルタルトのページ目

 

 

私は基本的にフレッシュのフルーツなどをのせて仕上げたタルトより、生地と一緒に焼き込んだ

「焼きっぱなしタルト」

の方が好きみたいです。

 

 

このほかにも

「チョコレートのタルト」

「レモンのタルト」

「キャラメルのタルト」

クルミや松の実を使った

「木の実のタルト」etc

「タルト」の上にムースやバヴァロアのせたお菓子などバリエーションは数限りないと思います。音符キラキラ

 

 

まだまだ印象に残っている

「タルト」はいっぱいありますが、きりが無いのでこの辺で終わりにします。

 

 

それでは皆さんバイバイ

愛ある一日を!