おはようございます!
今日もいい天気ですね!
代表的なフランス菓子の1つ
「オペラ【Opéra】」
古典菓子のイメージもありますが1950年代にパリの
「ダロワイヨ」
【Dalloyau】
で出されたお菓子です。
内容を簡単に説明すると
「コーヒーとチョコレートのケーキ」
です。
少し細かく説明すると
コーヒーのシロップをたっぷり染み込ませた生地
「ビスキュイ・ジョコンド」
【biscuit Joconde】
(アーモンドの粉を使った薄く焼いた生地)
でコーヒーの
「バタークリーム」と
「ガナッシュ」
(チョコレートと生クリームを合わせたクリーム)
を交互にサンドして表面にチョコレートの上掛けをかけます。
カットしたら仕上げに金箔をちょんと乗せます。
大きなサイズの場合、表面に直接
Opéraと書く事が多いです。
写真が見当たりません・・・スイマセン
あるはずなのに
フランスのほとんどの
「パティスリー(洋菓子店)」
「ブーランジェリー(パン屋さん)」
で作られています。
いっぱい。
フランスで
「パティスリー」を訪れると私は殆ど必ず
「オペラ」と「エクレア」
を買って食べています。
それはほとんど全ての
「パティスリー」で買う事が出来るから
と大好きなお菓子だからです。
おいしー!
については以前お話させて頂いたのでもし良かったらそちらのページも開いて頂けると嬉しいです。
よかったら!
「オペラ」は
「生地(ビスキュイ・ジョコンド)」
の仕込みが悪いと理想のシロップの染み込み方をしてくれないなど
「技術」と
「生地」「コーヒーシロップ」
「コーヒーバタークリーム」
「ガナッシュ」の
〈質〉と〈バランス〉
がとても大切で、チョット間違えるとあまり美味しくない
「オペラ」になってしまいます。
おかしなことに・・・。
カットした断面がきれいに均一なのが理想です。
※高い技術が必要です。
更に生地へのシロップの染み込みムラが無いのも大切です。
シロップは重要!
「バタークリーム」と
「ガナッシュ」
の食感も影響するので、それぞれの
〈厚さ〉と〈配合〉にも左右されます。
近年の洋菓子の多くは
仕込んだら劣化が始まりますが
冷凍庫が発達する前に出来た
「オペラ」のような
「バタークリーム」のケーキは少しの間(2~3日)冷蔵庫で寝かせて置くと
〈生地〉〈シロップ〉〈クリーム〉
が馴染んで落ち着き、美味しさが増します。
サンドまで仕込んでおいて、仕上げは販売当日の朝にするお店が多いと思います。
ガナッシュ系のチョコレートコーティングは少しずつ乾燥して食感が変化してきますので、配合やショーケースの性能にもよりますが、やはり1日、長くても2日までしか美味しく頂けないと思います。
「オペラ」はそのお店で働く職人(パティシエ)の技術力が出やすいと思います。
①生地=ビスキュイ・ジョコンドを同じ厚さで焼ける。
(器具を使って薄く同じ厚さに伸ばすお店もあります。良い事。)
②美味しいバタークリームとキレイで口溶けの良いガナッシュを仕込める。
③それぞれを同じ厚さにキレイに伸ばしサンドする事が出来る。
わかりやすくシェフのこだわりも見えて来ます。
層の数の違いや厚さの違いなど、面白いです。
よくみると面白い!
最近日本では柔軟に発想を広げて新しい
「オペラ」に挑戦しているシェフがいたり。(ホワイトチョコと抹茶のオペラなど)
逆に
「頑固に正統派を突き詰めた先に新しい発見がある」
そんな「オペラ」に出会える事もあります。
各お店のオリジナルのお菓子はもちろん興味深いのですが、テーマを持って見てみると
〈楽しい〉〈興味深い〉
事が見えてくると思っています。
私にとってのテーマは生菓子の中では
「エクレア」と「オペラ」です。
おすすめ!でも日本では無いお店が多い
お菓子を作り慣れた人でも
「オペラ」
は家庭ではチョット作るのは難しいかなっと思います。
準備も多いし・・・・・。
※ちょっと本やネットのレシピを見ましたが、少し怪しい…。
「オペラ」を食べるときは剥がしたりせずに、そして配合にもよりますが冷蔵庫から出して直ぐ食べるより少し室温に近い方が美味しく食べられると思います。
それでは皆さん
愛ある一日を!
パリのパティスリーで働いていた時(20代後半)
に作った特注の
【オペラ】です
テアトルオデオンのパーティー
1m20㎝角の正方形です
表面はホワイトチョコと金箔で仕上げてあります。
こちらも同じ「パティスリー」で働いていた時の特注ウェディング仕様【オペラ】です。
お客様のご要望で白く仕上げました
(お花は無しの注文でした)
文字はオーナーシェフが書いて下さいました
カッコイイ!
フイルム写真をスキャンしたのでこんな感じでスイマセン。