おはようございます!
今日もいい天気ですね!
「販売員」
言うまでもなくケーキ屋さんにとって大変重要なポジションです。
そのお店の雰囲気や評判、当然売り上げにもかなり大きな影響があります。
「ケーキの説明」
「ギフトの包装」
「レジでのやり取り」
など多くの作業があり
幅広い知識が必要です。
フランスでは「販売員」
も国家資格「CAP」があります。
「パティシエ」のCAPと同じように学校と現場で一定期間働きながら勉強します。
※フランス語で
男性はヴァンドゥー【Vendeur】
女性はヴァンドゥーズ【vendeuse】
〈接客マナー〉はもちろん
〈リボン掛け〉から〈経理〉そして
〈食品を扱う為に必要な専門知識〉
を学びます。
一流販売員の
”へりくだり過ぎず”
”不快感を与えない”
”おおらかな接客”
は凄いと思います。
「販売員」としての誇りも感じます。
日本では割烹料理店や老舗旅館など
「女将さん」「若女将」
など伝統的に受け継がれている事はあっても洋菓子店のような新しい西洋の文化においてはなかなか
『販売員(接客)教育』
というのは難しいのか?
と思ったりします。
※一応多くの専門学校でサービスの授業はあります。
一応です・・・
チョット違う角度で考えて見ます。
🐟「魚」が嫌いで料理方法もあまり知らない
「お魚屋さん」。
🚗「車」の免許を持たず、走る楽しみが理解出来ない
「カーディーラー」。
があったとします。
例え知識がある程度備わっていたとしてもそのお店で
「お魚」買いますか?
「車」買いますか?
仮に良いお魚が置いてあっても
性能の良い車があっても
そのお店で買いたいと思う人は多分少ないんじゃないでしょうか?
暗記だけじゃ限界があると思っています。
自動販売機やセルフレジで買う以外は
「販売員」が間に入ります。
「販売員」に商品知識があると、お客様に対して
〈信用〉〈説得力〉
が生まれます。
お客様もその商品に
どのような特徴があり
どのような使い方があり
どのような価値があるか
を知れば価格も理解しやすくなり購買意欲がわいてきます。
販売員は商品のそしてお店の価値を何倍にも高めます。
お客様の望む”モノ”を会話の中で掴み、お客様の思っていた以上のお勧めが出来れば最高ですよね!
「洋菓子店の販売員」
で言えばお客様が
ギフトを贈ろうとしている場合
デパートでは
〈1,500円のギフト〉
〈3,000円のギフト〉
〈5,000円のギフト〉
などあらかじめ詰め合わされたものの中からお選び頂く事になりますが、街場のパティスリーではもちろんすぐにお買い物できるように詰め合わせたギフトも御用意していますが、ご要望に合わせてその場でギフトの詰め合わせをします。
贈り先の相手方が
〈大人なのか〉
〈子供もいるのか〉
〈何に使うのか〉
〈価格帯はどこなのか〉
特にご予算はお客様に失礼の無いようにお勧めするのは新人にはなかなか難しい事ですね。
〈ボリューム感が大切なお客様〉
もおられるし
〈逆にコンパクトにしたいお客様〉
もおられるので選ぶお菓子はもちろんギフトBOXも変わってきます。
そしてキレイに素早く丁寧に包装してお渡しする。
🎁
そこまで出来てやっと納得して喜んで頂けます。
ここまで話してきたことはとっても大切な事だと思っていますが本当に一番大切だなと実感しているのは
「人当たりの良さ」
だと感じています。
これは多分一生懸命から生まれます。
人当たりの良い愛される販売員がいます。
仮にこの販売員だと少々接客がたどたどしくても、おすすめしたケーキがちょっと口に合わなくてもそのお客様はまたお買い物に来てくれます。
それはもう
「商品より販売員の方が価値がある」
という事です。
逆の場合もあります。
商品の内容もしっかり覚えてリボン掛けも上手。
でも何だか人当たりに違和感がある・・・。
そんな販売員が接客するとどんなお菓子でも
「イマイチ」
と言われ次は買いに来てくれません。
それは
販売員が商品価値を下げてしまっています。
※ネットに悪口を書き込まれる事もあります・・・。
もう一つ。
良い「販売員」は
作る人「パティシエ」
と意思疎通が出来ます。
良いパティシエも同じ事です。
作り手の気持ちを理解してその気持ちをお客様にお届けできます。
パティシエも
「作ったんだから売れっ」
というような気持ちにはならず安心して作ったお菓子を預けられます。
※仮にケーキをうっかり壊しても直してくれます。
お菓子屋さんの「販売員」について少しお話しましたがいかがでしたか?
いま洋菓子業界は人手不足で
プロの「販売員」も足りません。
夫婦でお店をやっているケースでは
旦那さんが作って奥さんが売る
というスタイルが多いのですが
〈子育て中〉や
〈別々の仕事をされている〉家庭
〈支店がある〉場合は
信用のおける「販売員」は絶対に必要です。
私の印象ですが日本では多くの商売において
「販売員」の価値が社会的にあまり認められていないような気がします。
どの商売でも
「店長さん」
「販売員」
さんによって
『店の雰囲気』
が変わります。
※もちろん商品の品質は大前提ですが。
私はチョットした料理ポイントを教えてくれるお魚屋さんでお魚を買いたいです。🐟
それでは皆さん
愛ある一日を!
無人レジの方が買い物がしやすい人や
ネットの方が楽だというのも当然ありだと考えています。
共感もします。
このページでは手作りのお菓子屋さんにとっての販売員についてお話ししました。