クリティカルパスのシステム化
今回の電子カルテ化では、クリティカルパスを電子カルテシステム上で運用します。オーダリングシステムがあるのだから、簡単にできそうだけど、そうは問屋がなんとかかんとか。
確かに、ほとんどの患者さんがパス通りに入院期間を過ごせれば良いが、むしろ逆でほとんどのケースで非定型的な対応が発生する。これがいわゆるバリアンスで、より良きパスを構築するためには、このバリアンスの評価が重要になってくる。
この非定型的な対応がうまくオーダリングに反映されれば良いのだが、システム的にこの辺がなかなか難しいところではないでしょうか。詳しい説明はそのうちしたいと思いますが、システムとしてクリティカルパスを運用する場合、こういったバリアンスの統計的処理、追加変更などの作業に対するユーザビリティ、新しいパス作成、パスとパスとの連動などに関するフレキシビリティなどがユーザーが確認すべき重要なポイントかと思います。
ということで、今日は朝から、メーカーさんにお越しいただいて、クリティカルパスの機能に絞ったレビューを行っていただきました。
病院からはM先生、T師長(共にクリティカルパス委員)、私の三人。
途中、質疑応答も挟みながら約2時間の長丁場でしたが、M先生もT師長もかなり具体的なイメージを掴めたようで収穫大でした。
細かい要望などはまだ残るものの、スムーズな導入が期待できそうです。
クリティカルパスについては、明後日の委員会で委員全員にレビューしたのち、分科会を発足。現状分析~マスター構築~ルール作りと進んでいくことになりました。ただ、マスター作成といってもメインのオーダリング系のマスターが出来てないと作成できないので、時期的には3月後半くらいになりそうです。
確かに、ほとんどの患者さんがパス通りに入院期間を過ごせれば良いが、むしろ逆でほとんどのケースで非定型的な対応が発生する。これがいわゆるバリアンスで、より良きパスを構築するためには、このバリアンスの評価が重要になってくる。
この非定型的な対応がうまくオーダリングに反映されれば良いのだが、システム的にこの辺がなかなか難しいところではないでしょうか。詳しい説明はそのうちしたいと思いますが、システムとしてクリティカルパスを運用する場合、こういったバリアンスの統計的処理、追加変更などの作業に対するユーザビリティ、新しいパス作成、パスとパスとの連動などに関するフレキシビリティなどがユーザーが確認すべき重要なポイントかと思います。
ということで、今日は朝から、メーカーさんにお越しいただいて、クリティカルパスの機能に絞ったレビューを行っていただきました。
病院からはM先生、T師長(共にクリティカルパス委員)、私の三人。
途中、質疑応答も挟みながら約2時間の長丁場でしたが、M先生もT師長もかなり具体的なイメージを掴めたようで収穫大でした。
細かい要望などはまだ残るものの、スムーズな導入が期待できそうです。
クリティカルパスについては、明後日の委員会で委員全員にレビューしたのち、分科会を発足。現状分析~マスター構築~ルール作りと進んでいくことになりました。ただ、マスター作成といってもメインのオーダリング系のマスターが出来てないと作成できないので、時期的には3月後半くらいになりそうです。
メーカー決定まで その2
7/下旬
この頃は、ホスピタルショーで反応のあったメーカーなどと会ったりしつつ、理事長、事務長と今後の方向性などについてのブリーフィングを受ける。そうして、段々とやるべきことが見えてきた時期でした。
・電子カルテ
これがメインです。細かく言うと、オーダリングシステム、電子カルテシステム、看護支援システムの三つをシームレスに繋げ、さらに部門システム(薬局、臨床検査、放射線、給食など)との連動も行う統合システム。
HIS(Hospital Information System)とも呼んだります。
私的には医療版ERPみたいな認識もしています。ERPなら、物流や人事もないとダメじゃぁないか、と言いたいところなのですが、今回はそこまではしません。今回接続予定の部門システムは、「医事会計、薬局、臨床検査、放射線科」の四つ。給食は外注さんなのでムリ。リハビリ、透析、手術室は部門システムそのものがないのでムリ。
こうして書くと簡単そう?ですが、これはこれで大変な作業になりそうですよ。
だって、ほんの数年前はいきなり電子カルテを立ち上げるなんてことは、税金をじゃぶじゃぶ使って失敗してもまぁいいか、なんて言えそうな国公立系ぐらいしかチャレンジできなかったんですから。(いろんな意味で)
ただ、最近はメーカーさんの企業努力も目覚ましく、パッケージ版でなかなかいいのが揃ってきておりますし、価格も下がってきました。
また、従来の、まずはオーダリングを立ち上げて安定したら、次は電子カルテね。という段取りじゃなく、一気に電子カルテまでやっちゃおう!という気配もちょっとずつではありますが漂ってきておりまして、それなりに全国でも導入が進んできております。このような状況を鑑みまして、当院も「よしやろう!」となった次第です。
・医事会計システム
・DPC
・電算レセ
・機能評価
・ISO9001
この頃は、ホスピタルショーで反応のあったメーカーなどと会ったりしつつ、理事長、事務長と今後の方向性などについてのブリーフィングを受ける。そうして、段々とやるべきことが見えてきた時期でした。
・電子カルテ
これがメインです。細かく言うと、オーダリングシステム、電子カルテシステム、看護支援システムの三つをシームレスに繋げ、さらに部門システム(薬局、臨床検査、放射線、給食など)との連動も行う統合システム。
HIS(Hospital Information System)とも呼んだります。
私的には医療版ERPみたいな認識もしています。ERPなら、物流や人事もないとダメじゃぁないか、と言いたいところなのですが、今回はそこまではしません。今回接続予定の部門システムは、「医事会計、薬局、臨床検査、放射線科」の四つ。給食は外注さんなのでムリ。リハビリ、透析、手術室は部門システムそのものがないのでムリ。
こうして書くと簡単そう?ですが、これはこれで大変な作業になりそうですよ。
だって、ほんの数年前はいきなり電子カルテを立ち上げるなんてことは、税金をじゃぶじゃぶ使って失敗してもまぁいいか、なんて言えそうな国公立系ぐらいしかチャレンジできなかったんですから。(いろんな意味で)
ただ、最近はメーカーさんの企業努力も目覚ましく、パッケージ版でなかなかいいのが揃ってきておりますし、価格も下がってきました。
また、従来の、まずはオーダリングを立ち上げて安定したら、次は電子カルテね。という段取りじゃなく、一気に電子カルテまでやっちゃおう!という気配もちょっとずつではありますが漂ってきておりまして、それなりに全国でも導入が進んできております。このような状況を鑑みまして、当院も「よしやろう!」となった次第です。
・医事会計システム
・DPC
・電算レセ
・機能評価
・ISO9001
メーカー決定まで
もうだいぶ前の事ですが、当時の記録を頼りに綴ってみます
7/1 病院に着任~
着任する前から、事務長より、電子カルテメーカーはほぼ亀田医療情報に決まっているから云々、ということを聞かされていたので、その気でおりました。しかし、まさか・・・の展開になろうとは
7/3頃 メーカー比較検討開始
検討メーカーは、前述の亀田医療情報研究所、グローバルソフトウェア、日本事務機の三社。これに加えて、中旬に開催されるホスピタルショーで何社かピックアップする予定
7/3頃 医師、病院職員へのヒアリング開始
とりあえずは、職員の方々と仲良くなりましょう、という趣旨の元、電子カルテに関するヒアリングを開始しました。
目的は「仲良くなること!」
突然外部からきたオヤヂと話すのはイヤだろうなぁ、なんて思ってましたが、みなさん非常に協力的でいろいろお話していただきました。
この初期にかなり腹を割った話ができたのは、大きな収穫でした。
その後、ヒアリングという名のダベリングは、ずっと続きます・・・。
7/15頃 ホスピタルショー見学
年に1回の医療関係の見本市。あ、もちろん学術的な講演なども沢山行われていて、医療関係者なら職種問わず、一度は見に行くことをお勧めします。
昔は、科学博物館、その後池袋のサンシャインシティで開催されていましたが、ここ数年は東京ビッグサイトで固定のようですね。
今年(2005年)の開催スケジュールも決まったようでホームページも出来ていました。
ちなみに他の大きな展示会といえば、秋に開催されるHOSPEXがありますね。
こちらは、医療情報系が充実しているので、私のような職種の方にはホスピタルショーよりこっちの方が役に立ちます。
前置きが長くなりましたが、当日は、「電子カルテ関係」のセミナーに参加したため、空いている時間にひたすら医療情報関係のパンフレット集めと名刺配りに終始しました。
ちなみに、これは!と思うメーカーには、私が事前に作った調査票を渡して回答してもらうよう要請いたしました。これは効率よく、メーカー各社がどんなシステムを持っていて、どんな対応ができるかをを把握するための資料となります。
そして、多分それらの回答が一週間後ぐらいには揃うだろうから、それを見て検討することになります。
調査票は10社くらいに配ったかなぁ。でも戻ってきたのは・・・。
ちと長くなったので、またあとで追記します。
7/1 病院に着任~
着任する前から、事務長より、電子カルテメーカーはほぼ亀田医療情報に決まっているから云々、ということを聞かされていたので、その気でおりました。しかし、まさか・・・の展開になろうとは
7/3頃 メーカー比較検討開始
検討メーカーは、前述の亀田医療情報研究所、グローバルソフトウェア、日本事務機の三社。これに加えて、中旬に開催されるホスピタルショーで何社かピックアップする予定
7/3頃 医師、病院職員へのヒアリング開始
とりあえずは、職員の方々と仲良くなりましょう、という趣旨の元、電子カルテに関するヒアリングを開始しました。
目的は「仲良くなること!」
突然外部からきたオヤヂと話すのはイヤだろうなぁ、なんて思ってましたが、みなさん非常に協力的でいろいろお話していただきました。
この初期にかなり腹を割った話ができたのは、大きな収穫でした。
その後、ヒアリングという名のダベリングは、ずっと続きます・・・。
7/15頃 ホスピタルショー見学
年に1回の医療関係の見本市。あ、もちろん学術的な講演なども沢山行われていて、医療関係者なら職種問わず、一度は見に行くことをお勧めします。
昔は、科学博物館、その後池袋のサンシャインシティで開催されていましたが、ここ数年は東京ビッグサイトで固定のようですね。
今年(2005年)の開催スケジュールも決まったようでホームページも出来ていました。
ちなみに他の大きな展示会といえば、秋に開催されるHOSPEXがありますね。
こちらは、医療情報系が充実しているので、私のような職種の方にはホスピタルショーよりこっちの方が役に立ちます。
前置きが長くなりましたが、当日は、「電子カルテ関係」のセミナーに参加したため、空いている時間にひたすら医療情報関係のパンフレット集めと名刺配りに終始しました。
ちなみに、これは!と思うメーカーには、私が事前に作った調査票を渡して回答してもらうよう要請いたしました。これは効率よく、メーカー各社がどんなシステムを持っていて、どんな対応ができるかをを把握するための資料となります。
そして、多分それらの回答が一週間後ぐらいには揃うだろうから、それを見て検討することになります。
調査票は10社くらいに配ったかなぁ。でも戻ってきたのは・・・。
ちと長くなったので、またあとで追記します。
始めまして
このプロジェクトを始めたときに、なんなに記録を書きとめておきたい
なぁ、って思ってたんですが、ようやくBlogで記録するという決意
(大げさな)をしまして、こちらでお世話になることになりました。
よろしくお願いします~。
ここってプロフィールをどこに登録するのかわからんので、とりあえず
ここに晒しておきます。
【HN】パティオス
遠い昔にNiftyというところでPATIOを運営していて、愛着あっ
たものですから、そこからつけました
【お仕事】 病院で、電子カルテシステムを導入すること
SEのようでSEでない・・・。ネゴシエーターみたいな
スキルが必要な仕事かなぁ?
とりあえず、こんなもんで。
今日中にも一回書き込みできるようなら、電子カルテ導入の今日までの
経緯なんぞでもまとめてみたいと思います。
なぁ、って思ってたんですが、ようやくBlogで記録するという決意
(大げさな)をしまして、こちらでお世話になることになりました。
よろしくお願いします~。
ここってプロフィールをどこに登録するのかわからんので、とりあえず
ここに晒しておきます。
【HN】パティオス
遠い昔にNiftyというところでPATIOを運営していて、愛着あっ
たものですから、そこからつけました
【お仕事】 病院で、電子カルテシステムを導入すること
SEのようでSEでない・・・。ネゴシエーターみたいな
スキルが必要な仕事かなぁ?
とりあえず、こんなもんで。
今日中にも一回書き込みできるようなら、電子カルテ導入の今日までの
経緯なんぞでもまとめてみたいと思います。