最近、というかここ1、2年「メイド・イン・チャイナ」が曲がり角に来ています。

一つは、中国での工賃が上がっていること。これを契機に中国での生産の限界が問題視され、ベトナムやバングラデシュ、ミャンマーなど周辺地域での生産基地の移転が起きています。

そして、もう一つ昨年末からの物価上昇の動きです。綿花やカシミアが中国国内の需要増、それから投機筋の出遅れ銘柄投資の動きもあって、かなりの高騰を見せており、中国産なら価格競争力がある、というイメージが崩れつつあります。(日本製よりは当然安いのですが、原料分価格が上がると、それなら安心感のある日本製で良いのでは...という連想に至ってしまうようです。)

これに加えて、昨日面白いことを聞きました。ヨーロッパのブランドのエージェントと話をしていましたら、どうやら中国人には大変「メイド・イン・チャイナ」の製品のウケが悪いとのこと...
むしろ日本人の方が受け入れてくれる下地があるとのことです。
真偽のほどは分かりませんが、中国人がメイド・イン・チャイナに対して信用を持っていないというのは本当のようです。
日本では、ユニクロにしても、しまむらやForever 21にしても、中国製がネックになっているような兆候はありませんし、主なハイブランドもほとんどが中国製ですが、そこはファクトリーブランドでは無い限り、問題にはなっていません。
果たして、中国人と日本人、どちらがクォリティに厳しいのか?中国の繊維業がどう発展していくのか楽しみでもあります。
今週の東洋経済はブラジル特集がメインでした。

つい先日、ブラジルエキスパートのTさんと恵比寿で飲んだときにブラジルと中国の対比などの話をして大変面白かったので、こちらの雑誌も買ってしまいました。
中国ではインフレ脅威が盛んに言われていますが、Tさんは幼少期をブラジルで過ごしており、毎週新聞のお使いにいって帰ると、お父さんに「今日は●●レアルだったよ」と価格を報告していたそうです。また、クレジットカードが手動で手続きする(あの、ガッチャンと印字するやつです。)と電子端末では処理に2,3日違いがあるため、少しでも金利のつく手動(つまり処理の遅い方)の処理をしているお店を選んで使っていたそうです。
中国はそこまでは行ってませんね・・・

ところで、東洋経済の中にジーンズメーカーの苦境に関する記事が出ていました。ジーンズメイトの株価は12月に急騰したこともあり、経済人の目から見ると何か好材料でもあるかのように見えるらしいのですが、中身は大変な状況だよ、とそういう記事でした。
リーバイストラウスジャパンもこの4年間で売り上げ半減(!)ですし、プレミアムジーンズブームの反動や1000円ジーンズの隆盛もあって、ジーンズメーカーはどこも大変です。レディースに関して言えば、レギンスにボトムスの需要が大きくとられてしまったのが構造的な需要の減少になってしまっているようですね。

各社MDの入れ替えなどで対応したり、不採算店舗を閉鎖したり、なんとか時代の波に追いつこうとしているようですが、比較的良い立地を利用した大幅な戦略の変更が必要だと思います。

ユニクロも昔は↓こんなんでしたからね・・・ 生まれ変われます!

先日の繊研新聞によると、ゾゾタウンの顧客対象となる18歳~35歳を対象にした認知率が1年前の49%から77%に達し、サイトを運営するスタートトゥデイ社は認知重視の広告から購買重視へと転換する方針であるとの記事が掲載されていました。
テレビCMが話題となり、広告による事業拡大のイメージが強い同社ですが、商品取扱高の5%程度を広告宣伝費として使っているようで、健全な成長を続けているようです。

ただし、広告による販促はある程度の規模に達しないと効きが悪く、認知率50%程度にあった同社だからこそ、健全な投資リターンが得られたのでしょう。
ECサイトの成長は、立上げをいかにうまく行うかがカギになるのですが、結局は、顧客化を推し進め、商売を回転させることで店頭を新鮮にする、という全く実店舗と同じ循環を生み出す必要があるのだと思います。

ECサイトを運営されて間もない方は、商品の交換や緊急時の対応、DMなど、顧客化のためのコストを積極的なマーケティング予算としてとらえなおし、立上げの厳しい時期をなんとか乗り越えていっていただきたいものです。