【2021年11月下旬】

全身のぴくつきが治まらず、不安が募る中、大学病院の脳神経内科を受診しました。


私は5年半ほど前に、夫(会社員)の転勤で、今住んでいる場所に引っ越しました。

友人や親族もいない、いわゆる縁もゆかりもない土地です。

自分が学生時代を過ごし、長年勤めた大学病院であれば、ほとんどのドクターは知り合いで、だいたいどんな先生かわかりますが、ここは未知の世界。


優しくてしっかりした先生だといいんだけど…。


そんな気持ちで受診した私を迎えてくださったのは、私よりも若い(でも若すぎない)男の先生。

丁寧に神経学的所見をとってくださり、「不安を解決して帰りましょう!」と、そのままの流れで神経伝導速度、針筋電図(2箇所)、筋肉の超音波検査までしてくださりました。


先生は気持ちに寄り添ってくださる上に、とても優秀なドクターであるのが、いろいろなやりとりの中で分かりました。


そして…結果は全て異常なし。

受診した時には左下肢のしびれも改善しており、ぴくつきだけだったので、良性のものでしょう、という判断で終わりました。


あ〜良かった!

やっと胸のつかえが取れたような気分で帰路につきました。


そんなわけで、ほっとしたのは事実です。

でもその時、「ALSじゃなくて」良かった、ではなく、なぜか、「時間をもらえて」良かった、と思ったのです。

今しかない子供たちとの時間を大切にしなければ、と改めてそんなことも考えました。



次に私の体調が大きく変化したのは、2022年4月に入ってからです。

ぴくつきだけでなく、筋肉の焼けるような痛みやつっぱり感など、新しい症状がいろいろ出てきました。

関連があるのかないのかは、今でもわかりませんが、コロナワクチン3回目を接種した2週間後のことでした。