中小企業の海外進出 | 商品・製品を守る知恵 by弁理士バッカス

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なんか暑さが戻った感じですね。


このところ、夜は涼しかったので、昨夜もエアコンをつけずに寝ていたら、今朝は暑くて目が覚めてしまいました汗


なかなか安眠できる温度というのは難しいですね。



さて、今日は、事務所でのんびりとお仕事です。


というわけで、休日なのにん、久々にまじめなネタを。



特許権というのは、日本で取得したものは、日本でしか有効ではありません。


世界特許というのは存在せず、基本的に、各国で申請して、取得する必要があります。


最近、中小企業の海外進出の動きが出てきていますが、技術やノウハウというのは流出してしまうと、回収することができないので、ちゃんと対策を打った上でないと、後で痛い目にあうのではと心配しています。


生産を海外に移転すれば、その時点で、技術やノウハウも海外に漏れてしまいます。


それに基づいて、海外、特にアジアなどの企業が、漏れた技術などで同じような製品を真似てしまえば、人件費や開発費の関係で価格でとても太刀打ちできません。


日本で特許権などを取得していれば、こうした模倣品の日本への流入を防ぐことはできても、製造国や販売国で特許権などがなければ、アジアや米国欧州などでこうした模倣品の製造・販売を抑えることもできません。


海外に進出しようと思えば、それなりの対策をとった上でなければ、貴重な技術やノウハウが流出してしまって、技術的なアドバンデージさえもなくなってしまうということです。


国内を主戦場にしてきたせいか、このあたりの戦略が日本企業には足りない気がします。


安易に海外進出せずに、どうやって技術流出に対する対策を考えた上で、実行に移して欲しいものです。


日本の技術はまだ誇れるレベルにあるのですから。