電子書籍と紙の書籍 | 商品・製品を守る知恵 by弁理士バッカス

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弁理士バッカスです。



今日は、これから弁理士会関係の委員会があり、そのあとにセミナーに出るので、ほとんど仕事ができません。


必要なことなのでしかたないのですが、仕事が進まないのは痛いですね。



さて、ipadの発売などで電子書籍が話題になっており、紙の書籍がいずれなくなるのではないかといった予測も立てられていますが、皆さんはどうお考えでしょうか?


私は、紙の書籍の販売部数は減ると思いますが、なくなりはしないのでは?と考えています。


確かに小説などの読み物は、電子書籍に置き換えてもあまり不都合がないのですが、情報を参照しながら思考するときには、やはり紙で見ながらの方が効率がいいことが多いし、ひらめきにつながることが多いからです。


弁理士の仕事では、多数の文献を見ながら明細書や意見書などの書類を作成することがよくあるのですが、PDFなどの電子データを見ながらだと一つ一つの文献の切り替えが必要でかえって時間がかかります。


一方、紙の文献であれば、机の上に複数広げて同時に見ながら考えることができ、効率的なんです。


ですから、PDFデータを持っている場合でも、紙に打ち出して眺めることが多いです。


実際、国際特許分類(IPC)や工業所有権法逐条解説なども特許庁のHPで無料で打ち出せますが、打ち出す手間を考えて、書籍で購入してますしね。

(購入すると結構な値段がします)


こうした要望って、周りの人の話を聞いていても結構あります。


なので、私は紙の書籍の需要があるから、なくならないのではないかと考えています。


もっとも出版業界などにとっては、紙の書籍関係の既得権が減ることは間違いないのでしょうが。



便利なものがでても、何らかのメリットのあるものはそう簡単には消えないと思うんですけどね。