企業などで、発明をする可能性のある人といえば、研究者・開発者でしょう。
ところが、研究者や開発者の方は、当人や周囲の方の知識レベルや能力が高いせいか、本来は発明であるようなものもあたりまえのものやちょっとした工夫にすぎないととらえて、見逃してしまうことがあります。
また、最近はCADなどを用いて、パーツを単に組み合わせてシミュレーションを行い、うまくいったものを利用することも多いためか、開発に苦労感がなく、発明と気がつかないこともあるようです。
このため、知財部員など特許などにある程度詳しい人を開発研究グループに混ぜて、発明を拾い出せるようにしているところも多いのです。
実際、弁理士が新製品の発売にあたって話を聞いてみると、開発者などは発明と思っていなかったものが発明であると気が付くことも多いのです。(こんなときは、急いで出願しなくてはならなくなって、我々は徹夜したりで体力を奪われるわけです(^^;))
では、何か発明を見つけるコツはないのでしょうか?
あります!それは、相反する要求がだされて、それを解決するために何か工夫をしたのであれば、それは発明になるのではないかと考えてみることです。
開発の途中では、必ずといっていいほど問題が起こるものです。そこで、色々と工夫をする必要が生じます。
そんなときは、これは発明になるのでは?と考えてみてください。