昨日、2024年11月7日、木曜日に発明協会で開催された会合に参加する機会に恵まれました。日本弁理士会関東会東京委員会の会務という要素もあるのですが、このような貴重な機会をいただき、発明協会をはじめとして、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

 

ここで、発明協会は虎ノ門ヒルズ江戸見坂テラスにオフィスを構えているのですが、それにしても虎ノ門ヒルズ界隈は再開発で大きく変貌を遂げました。

 

建物の名称の一部に「虎ノ門ヒルズ」とあるので、地下鉄の虎ノ門ヒルズ駅を起点に江戸見坂テラスに向かいましたが、「虎ノ門ヒルズ」を冠する建物が複数あり、予想以上に時間がかかりました。

 

ところで、日本消防会館は最近、建て替えられたばかりであり、以前の面影は残っていないのですが、結局、日本消防会館の隣に江戸見坂テラスを見出しました。

 

昔のことになりますが、そうですね、具体的には1990年代に遡るのですが、日本消防会館の隣に発明協会がありました。要するに、発明協会がオフィスを構える江戸見坂テラスという建物は建て替えにより見違えるように変わっても、発明協会の所在地そのものは変わっていないということになります。

 

発明協会の正式名称は、公益社団法人 発明協会といい、発明の奨励、青少年の創造性開発育成、知的財産権制度の普及などを目的とした公益法人です。

 

発明協会は、発明の奨励としては、 優秀な発明を表彰する事業を行っていますし、青少年の創造性開発育成として、子どもたちの発明工夫展などを開催しています。

 

ところで、発明協会とは別に発明推進協会という団体があります。発明推進協会の所在地は、発明協会と同様に虎ノ門ヒルズ江戸見坂テラスになります。

 

発明推進協会も発明協会も、日本の発明を奨励し、知的財産権制度の普及啓発活動を行っています。

 

沿革を振り返りますと、元々は「社団法人 発明協会」という一つの組織でした。しかし、公益法人制度改革に伴って、2012年4月1日に発明協会と発明推進協会に分離することになり、発明推進協会は、発明協会から知的財産権制度の普及啓発事業などを引き継いだのです。

 

発明協会は、主に発明そのものの奨励・育成に力を入れています。これに対して、発明推進協会は、主に知的財産権に関する教育・普及に力を入れています。両者は協力関係にあり、それぞれの得意分野を活かしながら、日本の科学技術の発展に貢献しています。

 

ちなみに、弁理士などに馴染み深い「知的財産権法文集」は、発明推進協会が発行しています。