今日、8月3日、土曜日、及び、明日、8月4日、日曜日に早稲田大学オープンキャンパスが開催されます。

 

そこで、今日、早稲田大学西早稲田キャンパスを訪問いたしました。

 

西早稲田キャンパスには何度も行ったことがあるので、特に地図などで事前に確認することなく、副都心線の西早稲田駅で下車いたしました。地下にある西早稲田駅の改札を出て、エスカレーターで地上に移動すると、目の前に明治通りがあるのですが、なにかが違う。

 

西早稲田駅の出口は複数あるのですが、ある出口は西早稲田キャンパスに直結しているのです。ところが、出口を間違えたので、西早稲田キャンパスに直結していなかったのです。

 

明治通りに沿って歩くと西早稲田キャンパスがあるのは分かっているのですが、どちらの方向か迷いました。

 

そうこうしているうちに西早稲田キャンパスにたどり着き、多種多様な学科のポスターなどを眺めていました。

 

応用数学科では、時系列解析に関するポスターが展示されており、その応用として株価予測に言及されていました。時系列解析といっても離散であり、連続は扱っていないとのことでした。

 

離散数学となると、コンピューターによる解析と相性がよいのですが、興味深かったですね。

 

表現工学科では、音の可視化をデモンストレーションしていました。500ヘルツから8000ヘルツの白色ノイズを発生するとともに、センサーでこの音を検出し、その振幅を色で可視化して、画面に表示します。最も音が大きい位置は赤く表示され、次に音が大きい場所は黄色で表示され、音が小さい場所は青く表示されます。

 

このように可視化するのですから、センサーは複数、アレイとして設置されていました。

 

ここでは、センサーといってもマイクロフォンが使われていました。

 

その後、赤外線レーザーを使って音を計測する技術、いわゆる光マイクロフォンについて会話して、盛り上がりました。光マイクロフォンとなると、西早稲田キャンパスでなく、別個のキャンパスで研究しているとのこと。

 

早稲田大学が最先端技術を研究しているといっても、大学の研究という制約があるわけです。即ち、軍事研究はしておらず、民生利用されている範囲でしか研究はできないわけです。

 

軍事技術では、10キロとか100キロ、離れた場所に設置した赤外線レーザー、赤外線センサーを使って、音を計測することができます。要するに、部屋のなかに盗聴器を設置することなく、赤外線レーザーを使って盗聴ができ、レーザーマイクロフォンとか光マイクロフォンと命名されています。

 

このような離れた距離におけるレーザーマイクロフォンとなると、軍情報部が使用する盗聴器であり、日本では特定秘密保護法で特定秘密に指定されていると推測されます。

 

レーザーマイクロフォンの用途は多種多様なのですが、一例としては、大統領、首相などが会談するときに、その内容を探るというようなことに使用いたします。例えば、米軍の最高司令官は米国大統領ですし、自衛隊の最高司令官は首相になります。

 

中近東のどこかの国で武力攻撃が起きるかとか、この武力攻撃に対する報復をするというようなことであっても、どこかで政治家ないし軍の最高司令官が会議をして決定することになるのですが、このような会議における発言を探るというようなときにレーザーマイクロフォンを使用します。

 

レーザーマイクロフォンといっても、レーザーの信号処理によって音を再現しているのでして、ポイントはレーザー技術というより、信号処理になります。

 

また、レーザー、特に赤外線レーザーもその信号処理も遥か昔から使用されている古典的かつ基本的なスパイ道具であり、スパイご用達で大量生産される工業製品になります。このあたりの電子機器は、多数の国民の監視に秘密裡に使われています。当然のことですが、世界各国で軍情報部が多数の国民を監視しているのは、各国で秘密にされているだけのことです。

 

イギリスの作家、ジョージ・オーウェルは、小説「1984」で”Big brother is watching you”と表現しているのですが、具体的な監視手段にまで言及していないだけのことであり、1940年代から赤外線レーザーを使った監視は行っていました。このような監視が露見しないようにするために、レーザーの存在はその当時は秘密にされていただけのことです。

 

長文になったので、これぐらいにします。