一つ前のブログ記事から続きます。

 

誘導武器等に関する技術も外国出願が禁止されます。

 

米国特許9995559号で開示されているような技術なのでしょうね。

 

この米国特許ではレーダーと、迎撃ミサイルと、コンピューターが統合された機械が開示されているのですが、レーダー301で敵ミサイル300の現在位置及び現在の速度を計測し、コンピュータで敵ミサイルの少し先の未来の位置を計算し、この未来の位置に向けて迎撃ミサイルを発射いたします。

 

上記図面では、レーダーとして、一つの送信機301と3つの受信機が開示されています。一つの受信機は、送信機301と同一の位置にあり、2つの受信機302,303は送信機と別個の位置にあります。

 

迎撃ミサイル706が敵ミサイル701にまで到達する時間は事前に計算できるのですが、この到達時間における敵ミサイルの位置は、敵ミサイルの速度から計算するのです。

 

 

この米国特許はイスラエル企業が開発したのですが、通称、鉄のドーム(iron dome)の基本特許になります。鉄のドームはイスラエルの首都などに現実に配備されています。

 

パレスチナからイスラエルに対して、高射砲、ミサイルなどを発射しても、鉄のドームで迎撃します。

 

この米国特許の図面では、レーダー用送信機、レーダー用受信機が地上に配置されているかの如くに描かれています。ところが、レーダー用送信機、レーダー用受信機は、宇宙空間といいますか、人工衛星に搭載することができます。

 

そうすると、高度100キロとか、高度300キロなどに到達するような大陸弾道ミサイルが発射されたときには、人工衛星に配備されたレーダーなどを使って、迎撃いたします。

 

宇宙空間を飛翔している人工衛星からミサイルを発射するとなると、作用、反作用の法則により人工衛星の軌道に影響を与えるので、ミサイル発射は望ましいものではありません。宇宙空間では、火薬などを燃焼させるミサイルでなく、レールガンですね。

 

レールガンでは、砲弾ないしミサイルが砲身に充填されているのですが、電磁気力で砲弾ないしミサイルを加速、発射いたします。人工衛星に太陽光発電システムが搭載されており、この太陽光発電システムが電力を供給いたします。