最近はなにかと所用があり、更新が不定期になっています。

 

今日、12月15日に月刊パテント2023年12月号がオンライン発行されました。日本弁理士会の会員の皆様におかれましては、日本弁理士会電子フォーラムで今月号の月刊パテントにアクセスすることができます。

 

今月号の特集は属地主義になります。知的財産高等裁判所が大合議で審理する事件には重要な法律上の争点が含まれているのですが、令和5年5月26日に知的財産高等裁判所が大合議判決(令和4(ネ)10046、コメント配信システム)をいたしました。この大合議判決に触発され、今月号の特集を企画いたしました。

 

インターネット関連発明では実施行為の一部が海外でされることは多々あるのですが、このような事案について特許権の侵害が成立するかという点については、世界各国で問題となっています。そこで、日本法に限られず、米国法及びドイツ法についても寄稿していただきました。更に、商標法、著作権法であっても、サーバーの位置と利用者が使用する端末がある位置が国境を越えることに起因して多種多様な問題が発生しています。そこで、商標法、著作権法についても寄稿していただきました。

 

執筆をご快諾いただいた著者の皆様に深く感謝申し上げます。

 

なお、今月号については編集長を拝命しており、特集を企画する段階から関わっています。無事に今月号が発行され、感慨無量です。