最近、下記のブログ記事のアクセスが増えており、人気になっていることが伺われます。そこで、今回はこのブログ記事の続編になります。

人気となっているブログ記事のタイトルには、「テレパシー装置」という刺激的な用語が使われているのですが、一般的な技術用語となりますと、対人レーダーになります。即ち、レーターの対象ないし標的が人体の頭部に設定されるとともに、頭部の反射波から脳波を計測しています。

 

このブログ記事を詳細に専門的に解説した原稿もありまして、この原稿のタイトルは「リモートセンシングによる脳波計測」であり、電子情報通信学会 ヘルスケア・医療情報通信技術専門研究専門委員会(MICT)で2016年11月に発表しています。

 

リモートセンシングによる脳波計測とは、要するに、対人レーダーを使って脳波を計測することを意味します。書誌情報は下記になります。

 

小池誠、リモートセンシングによる脳波計測、信学技報, vol. 116, no. 286, MICT2016-54, pp. 35-42, 2016年11月.

 

この文献は、対人レーダーを使って脳波を計測する技術までしか記載していません。このように計測した脳波を音声対話システムに入力することができる点については、別個の研究報告「リモートセンシングを入力インタフェースに応用した対話システム」に記載されています。

 

音声対話システムといっても、ニューラルネットワークを内蔵する音声対話システムであり、ニューラルネットワークが脳波を音声に変換します。

 

ここで、ニューラルネットワークという専門用語は、そうですね、人工知能とかAIという意味になります。人工知能とかAIのしくみについて技術的、専門的に記載すると、ニューラルネットワークという電子部品を使うことになります。

 

上記の研究報告は、要するに、対人レーダーに人工知能を搭載すると、人間の脳内で考えている内容がそのまま音声に変換することができ、対人レーダーが心を読む機械として機能するということになります。

 

この研究報告の書誌情報は下記になります。

 

小池誠、リモートセンシングを入力インタフェースに応用した対話システム、信学技報, vol. 116, no. 378, SP2016-60, pp. 59-64, 2016年12月.

 

上記の研究報告は、対人レーダーが心を読む機械になるという段階までしか記載していません。

 

更に、この対人レーダーを応用すると、対話性幻聴を誘発できるということは、「ブレイン・マシン・インタフェースが応用された対話システム」というタイトルの研究報告書に記載されています。

 

 

小池誠、ブレイン・マシン・インタフェースが応用された対話システム、信学技報, vol. 116, no. 414, SP2016-65, pp. 1-9, 2017年1月.

 
要するに、統合失調症は、人工知能を搭載した対人レーダーで誘発されているということになります。